ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

せんだいメディアテーク

メディアテーク0
 行ってきました、せんだいメディアテーク。意匠は伊東豊雄です。仙台に寄ったら是非ともと思っていたのです。メディアテークとはメディアの棚と言う意味だそうです。テークとはフランス語由来とか。一般の図書館+アルファという感じでしょうか。建物は地下2階、地上7階です。

メディアテーク1
 この建物の最大の特徴は複数のパイプで構成されたチューブとプレート(床)で出来ているということです。なんと柱と梁が存在しません。複数のチューブのなかにはエレベーターが上下するのもあります。チューブがスケルトン構造で、外壁がガラス張りなので内と外どちらかも見えて内外の一体感があります。

 一番左のチューブにはエレベータが昇降してます。チューブの円筒に合わせて丸い赤い椅子が鮮やかです。
メディアテーク2


 天井から伸びた間接照明が不思議な雰囲気を出しています。天井へ映すドットの大きさを計算しているのでしょう。
メディアテーク3

 床に2m間隔で配置されてる床空調吹出口も大量に設置することで模様と化しています。放射状にスリットが開けられてますが、角度がついてます。これはドイツ製の既製品の様です。
メディアテーク4
メディアテーク5

 まあ、とにかく凄いです。さすが伊東さんの代表作です。
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  1. 2016/02/23(火) 00:03:44|
  2. アート
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動きのカガク展

動きのカガク展6
 六本木の21 21デザインサイトの「動きのカガク展」に行ってきました。アートも3次元に時間が加わると、また面白いものです。今回の展覧会は全て動きを伴うものばかりです。

一番面白かったのは暗い室内を走る模型列車です。
「ロスト#13」クワクボリョウタ
動きのカガク展2
 光源を積んだ模型の列車がゆっくり走ります。すると線路の周りに置かれた物の影が壁に映ります。車窓から遠くにある小さな構造物を見ていると、近づくにつれ大きくなっていき、そして通り過ぎる。我々が現実に体験するそういう光景を影で作り上げている作品です。
動きのカガク展3

「アトムズ」岸遼
動きのカガク展4
 これは子供の頃に見た玩具を複数組み合わせたもの。一つひとつは動いています。発砲スチロールの玉は自由に扱えます。

「Layer of Air」沼倉真理
動きのカガク展5
 薄いカーテンの様な布が垂れ下がっており、並んでいる側の横から線光源が投射されます。これが布に当たり、布のドレープの形を浮かび上がらせます。その先は壁に当たって光源の元の形がわかります。布の下には風を当てる装置が配されて布が動き、それに伴って光も動くという仕掛けです。とても単純な仕掛けなのですが良く出来ていると感心しました。2番目に受けました。

他にも面白い展示多数ありました。絵画はまだ画像で楽しめますが、こういうのは体験するしかないです。夏休みだから子供にお薦め。

~2015.09.27 21 21デザインサイト
  1. 2015/08/23(日) 08:33:53|
  2. アート
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シンプルなかたち展 美はどこからくるのか

シンプルなかたち1
 六本木ヒルズ森美術館でのシンプルなかたち展を訪問。
 19世紀から20世紀にかけて、ヨーロッパでは数学、機械工学、生物学、地質学の探求のなかで、シンプルなかたちの美学が再認識されたと言う。そして、それが工業製品や建築の意匠などに影響を及ぼした。同様にその品格ある魅力は多くのアーティスト達を魅了し近代美術の多数の名作を生みだしたのことです。
今回の展示では20世紀中盤から最近までの作品が展示されていました。私が惹かれた作品の内インスタレーション2つは写真撮影が可能でした。

丸い虹(2005年)
オラファー・エリアソン
シンプルなかたち5
シンプルなかたち6
 白い部屋に丸いプリズムが吊るされてライトがあてられ虹が出来ます。プリズムが回転すると虹の表情も刻々と変わっていきます。

リミナル・エアー スペース-タイム(2012年)
大巻伸嗣
シンプルなかたち3
シンプルなかたち2
 一枚の薄い布が自重で下降するのと均衡を保つよう下からの風に吹き上げられます。さまざまな形を見せてくれるというのも面白味の一つですが、布が大きいので動きがゆったりして滑らかなのです。海ではなく空中を巨大なクラゲが漂うようかのよう。表現しているのは布を用いての「空気」なのか?飽きもせずにぼんやり眺めてしまいました。すると風が完全に止んで布は下に落下しました。8分ほどで一旦落ちるようです。そして、我(現実)に返る感じです。素敵な作品です。

アンチ(2004年)
カールステン・ニコライ
 2m超えの寸法の10面ほどの黒い立体。その中の3つの面だけに手を音が鳴る仕掛けが施しています。その音は低くそれぞれ異なる周波数の様です。直方体のモノリスを彷彿する作品です。

http://www.mori.art.museum/contents/simple_forms/
六本木ヒルズ森美術館~7/5
  1. 2015/06/06(土) 11:36:45|
  2. アート
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川口起美雄 絵画の錬金術師

川口起美雄3

 この画家はテンペラと油彩の混合技法なるもので作品を描いています。テンペラと油絵具で層を作るのです。テンペラの上に油絵具を重ねる。そうすると油彩の下のテンペラでも光が反射して独特の色調となるのです。絵画は二次元と言われるが実際は層があるので三次元と川口は言います。この独特の色調で描かれるのは風景画が多いです。ただ、非現実を含んだ現実の風景。分かり易い例で言うと2頭の白鳥が草の上を泳ぐ絵。写真と見まごうような緻密な描写の絵もあります。最も多いのはパッと見は普通だがシュール感を感じるもの。普通の肖像画に良くわからない物が人物の前面に配した物などです。その他には室内の絵だが石が浮遊している。
 川口は言います。見えない物は描かない。見えてる風景は描かない。つまり見えてる物を使って、見えてない風景を描きたいとのこと。
 独特の色調の絵、混合技法は見るに値します。

平塚市美術館 ~6/14
  1. 2015/05/25(月) 21:28:13|
  2. アート
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五木田智央 TOMOO GOKITA THE GREAT CIRCUS

 千葉県佐倉市にあるDIC川村記念美術館を訪問しました。JR佐倉駅から無料の送迎バスで20分。DICとは大日本インキ、川村は創業者の名前です。広大な敷地には研究所、スポーツ施設、大きな池、良く手入れされた木々に芝生。そして、創業家が所有している絵画を公開するための美術館。お見事です。美術館に入るには入場料を支払う必要がありますが、それ以外は無料で楽しむことが出来ます。
川村記念1
おおよそ美術館らしくない外観です。

川村記念2
池には白鳥。
川村記念3
ガチョウも。

 今回の目的は五木田智央の作品です。五木田は元々ドローイングやイラストレーションで注目されたアーティストです。10数年前からシュールな人物画を描き注目を集めました。今回展示の作品はモノクローム。白黒、もしくは白青(プルシャンブルー)です。人物画、もしくはそう思われるもの、そして、抽象画。あと過去のドローイングなどもありました。驚いたのは全ての作品の写真撮影が可能だったこと。あと、非営利目的なら公開して良いとのことです。作家の考え方が大きいのでしょうが、時代が大きく変わった気がします。
五木田1
ニュー・サッド

五木田2
スラッシュ・アンド・スラスト

五木田3
とらわれたバニーガール

五木田4

五木田5

五木田6

 作品の印象ですがカッコイイです。抽象的なので上手いというより、鑑賞者にどう訴えるのかという感覚になるのでしょう。被写界深度の浅い写真のようです。絵画のいくつかの所では焦点は合っていますが、それ以外ではぼやけています。その感覚がとても受けます。

 さて、美術館では常設でいろんな有名画家の絵画も楽しめました。モネ、シャガール、ピカソ、藤田。私は絵を観て作者を当てるゲームで流しましたが、フランク・ステラの部屋では時間を費やしました。ステラはいつも可笑しみを含んでいるから好きです。立体作品もいくつかありました。因みに入口脇に在った巨大な作品はそこで作ったとか。創業者(?)のお気に入りのアーティストだったのですね。
ステラ
DIC川村記念美術館 ~2014.12.24
  1. 2014/09/28(日) 10:49:49|
  2. アート
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ミッション[宇宙×芸術]-コスモロジーを超えて

ミッション宇宙芸術3
 空想的というより現実的な宇宙を芸術に取り込むという展覧会です。「パンフレットに21世紀最初の10年が過ぎ、」と言うリアリスティックな表現がありました。続いて「研究開発の進むリアルな宇宙と、アーティストの表現としての内的宇宙は、パラレルワールドとして急速に拡張/集束しつつあります。」かっこいいコメントです。

[夢幻宇宙/大平貴之]
 1千万個の星を映し出すスーパープラネタリウム。残念ながら投射は四角い部屋です。部屋の真ん中に投射機が設置されて天井と壁と床に星々が映し出されます。部屋いっぱいにカーペットが敷かれ鑑賞者は靴を脱いで寝転んで眺めます。星の数が尋常でないです。星雲も結構有ります。投射機以外にも壁にプロジェクターが2つ設置されてオーロラなどを重ねて映し出します。これ結構飽きないです。

[Fullness of Emptiness Integral/逢坂卓郎]
 床に方眼間隔に青いライトが設置された暗い部屋。宇宙線とガンマ線を検知するとその青い光が消える仕組み。見えないものを視覚化する試みの作品です。私はその青色のせいで瞬きすると赤い光が残像として見えました。

[憑依する滝、人工衛星の重力/チームラボ]
ミッション宇宙芸術2
 実物大の人工衛星の模型に高さ19mの滝をCGで落とす。本来無重力の空間にいる人工衛星に重力を与える試みの作品。私は人工衛星もCGと勘違いしました。

[スペースダンス・イン・ザ・チューブ/福原哲郎&東京スペースダンス]
ミッション宇宙芸術1
 水着などに使用される弾力性のある布地が吊ってあります。人が入ると無重力のような状態を体験できるというもの。子供はそれなりに大丈夫ですが、大人は布地の接地面が出来るだけ多くなるようにしないと床に足が付いてしまいます。

作品の多くが撮影可(携帯電話のカメラのみ)でした。
~2014.08.31 東京現代美術館
  1. 2014/07/12(土) 11:06:43|
  2. アート
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佐藤時啓 光―呼吸 そこにいる、そこにいない

佐藤時啓2
 ブレッソンなど特定の写真家以外の写真展は殆ど観ないのですが、この展覧会は気になりました。

 佐藤時啓の作品には人は登場しません。それは写真が低露光だからです。シャッターを開放して、手鏡を使い太陽光をレンズに当てる。それを繰り返すと無数の光が作品に焼き付きます。ペンライトを持って縦横無尽に動かすとその軌跡が作品に表れます。
 手鏡を使った作品に海岸の岩場がありました。海の表面は波の白さで雲のように見えるので、まるで雲海に岩が浮かんでいるかのようでした。その雲間に少し神々しい無数の光。
 森の中の大木を被写体にしたものは光が妖精に、雪が積もった森の中の小川の光は蛍のように見えたりします。もちろん、光は手段なわけで、それで何を表現するかが問題なわけです。原子力発電所を被写体にした作品での光は核を彷彿します。

 垂直に4方向、水平6方向、合計24個、ピンホールの撮影箱を設けて同時に全方向撮影する変わった作品がありました。展示は平面に4×6並べてありました。人間は一度に全方向を見れないわけで、そういう意味では面白かったです。

 あと遮光したテントに光を入れて外の世界を地面に投影し、それを写真に撮る作品は興味深かったです。地面に外の世界が映っているのです。焦点は地面に合っていますから地面はとてもリアルに写っています。投影された外の世界(海岸、高層ビル、富士山、打ち揚げられた船など)は、ややぼやけています。テントの外の直ぐそこにあるのに、幻のように見えます。それがリアルな地面との対比となってとても印象に残りました。

~2014.07.13東京都写真美術館
  1. 2014/06/15(日) 14:58:09|
  2. アート
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袴田京太朗展 人と煙、その他

袴田京太朗
 アクリル板を使った彫刻が多かったです。数ミリ間隔でカラフルな色の違うアクリルで人間などが形作られた作品が壁にくっついて展示されています。人型のオブジェは神と人間を繋ぐ存在と考えるキャラクターとのこと。製作過程ですが、最初に発泡スチロールで作り、それを輪切りにします。その輪切りに合わせアクリル板を切り出して重ね木ネジで固定。最後に成形。
 耳など造形が複雑なものは結果として褶曲線を描きます。とにかく、カラフルさが目を惹きます。でも、そのカラフルさとは裏腹に明るい印象のオブジェは殆どないです。一番印象的だったのは一番下に家、その上には天井まで続くねじれた造形は煙を表します。袴田の幼いころに見た火葬場の印象が反映されているようです。家からの煙が人の死と結びついていると本人は語っています。
 不可思議な彫刻です。それはアクリルという存在のキャラクターを殺して作り上げることによって作りだすキャラクターだからこそ感じる感覚なのでしょう。

~2014.06.22平塚市美術館
  1. 2014/06/03(火) 20:45:59|
  2. アート
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