ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

今夜、列車は走る

 この作品は映画としてそれなりの完成度であるからそれなりに一般受けすることは理解できます。でも、完成度以上に受けているのではないかと思う。それはこの映画のテーマが身につまされるようなものであるからである。
 アルゼンチンのある鉄道路線が採算が取れないので廃止されます。それに伴い従業員が解雇されます。最後まで会社経営者と戦った組合代表は自殺。その他の従業員は次の職を探しますが条件の良い仕事はなかなか見つかりません。諦めたある者は犯罪に手を染めてしまう。彼ら鉄道マンにとっては鉄道こそが生活であり、生きがいであったのです。鉄道が仕事である以上であった時代なのです。そんな鉄道を奪われたら人間どうなってしまうでしょうか。
 この映画が景気の良い頃に公開されていたのであれば今ほど受けていなかったのではないかと思うのです。失われた15年を脱して、デフレスパイラル、働いても貧しきワーキングプアー、そして年金不信など。そんな先の見えない不安な時代だからこそ他人事とは思えないのでしょう。
 鉄道民営化によって6万人もの失業者をだした90年代のアルゼンチンを背景に作られた映画だそうです。1970年生まれのニコラス・トォッツォ初監督作品。

ユーロスペースにて~4/25
4/26からは21:00~
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  1. 2008/04/23(水) 23:05:27|
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