ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

ブルーノ・レオナルド・ゲルバー

 今までベートーヴェンのピアノソナタを何人か聴いてきたはずです。先週はブレンデル。ブレンデルは好きなのにベートーヴェンとの相性が良くないのかなあとちょっと苦痛の予習でした。確かルービンシュタインにはちょっと感激したことを覚えています。でもそれはCDでの話です。今日のコンサートは席が良かったせいもあるかも知れません。でもやはりゲルバーの演奏が素晴しかったというのが最たる理由でしょう。

1.月光
2.ワルトシュタイン
休憩
3.悲愴
4.熱情

 まず最初の月光に泣きそうになりました。フォルティシモはもちろん素晴らしいがピアニシモの音も大変美しい音でした。ゲルバーの奏でる音はなんというか、抑制の利いたとても理知的な凛とした音です。徳の高い高僧のようです。フォルティシモのときにでも打鍵の強さを感じさせない音というのが印象的でした。硬さを感じない、柔らかいというか丸みを感じるような音でとてもよく響きます。特別なピアノでも使っているのではないかと勘ぐるくらいピアノはよく鳴ります。ワルトシュタインの演奏の時に感じたのですが、壮麗なヨーロッパの寺院で弾くパイプオルガンのような雰囲気でした。音が壮麗さを湛えていました。本当にすごいです。
 67歳であの音をだしながら懸命さを出さずに弾いているというのがやはり修行僧のような雰囲気を彷彿します。なにかマジックを見せられているような、うっかり「ウソでしょ」と言ってしまいそうになる演奏でした。本当の本物を久しぶりに観たということなのでしょう。もしかしたら、歴史も観たということかも知れません。

5/29 初台 東京オペラシティ
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  1. 2008/05/29(木) 23:29:36|
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