ハチャの深層

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マンフレッド(東京フィル:ミハイル・プレトニョフ)

 プレトニョフ指揮による東京フィルハーモニーの演奏。チャイコフスキーのマンフレッド。実はこの曲のことよく知りませんでした。予習にシャイーのロイヤルコンセルトヘボーを聴いたのですが大変素晴らしかったのです。劇詩「マンフレッド」に基づく曲で当然ながら劇的で、ダイナミックさがあります。演奏機会に恵まれない曲のようです。それは劇的な曲にあっては高い演奏のレベルがないと印象が良くない、例えば荒々しい印象になったりするからではないかと私は考えます。ロイヤルコンセルトヘボーは世界屈指のオーケストラ何の問題もありませんでした。

 プレトニョフファンの私にとって彼の指揮は4度目。初回は愕然とするほど素晴らしかったのですが、それ以降はそれなり。どうも彼について調べると波があるようです。正確には時折事件が起こるという感じでしょうか。まさに初回は事件だったのでしょう。

 残念ながら今回は事件は起こりませんでした。ただ、曲の組み立て、流れにおける頂点の設定とその登り方、降り方など見事な解釈でした。音に隙間はなくきっちきちです。息が詰まる程のタイミングをオケに要求する局面もありました。そんな時も東フィルはそれなりについていっていましたが、余裕は感じられませんでした。そしてフォルティシモでの説得力は欠けるように思いました。プレトニョフの要求が高すぎるのではないかと思いました。演奏終了後は万雷の拍手。マンフレッドを生で聴く機会はあまりない、そして、曲も劇的でかっこよいからというのが拍手の主な理由なのだろうかと私は自嘲気味に思いました。私としてはプレトニョフへの曲の解釈、そして、その表現の方法論に対しての拍手。思わず東京フィルではなく彼自身の楽団ならどうなんだろうと考えました。でも東フィルがプレトニョフの要求をクリアできなかったとしても、このやり方でよかったのだろうと思います。このようなぎりぎりを繰り返して鍛えられるのでしょうから。

オーチャードホール 9/27
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  1. 2009/09/29(火) 21:52:28|
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