国花とはいえ日本人は桜好きです。その時期の挨拶代りである「お花見は行きましたか」という言葉に象徴されるような愛でかたがやはり一般的なのでしょう。そんなメジャーな桜との接し方とは別の密やかな愉しみ方を持つ人もきっと多いことでしょう。私はというと飲むことが主体のお花見はあまりしません。ではどんな花見をするかと言うと、ただ見るだけ。その特徴は見る本数、というか箇所数が多いです。桜というのはやはり花のボリュームが大きいですからそれなりの存在感があります。これを数こなすと感受性という器がいっぱい一杯になり、「もういいか」と思うようになります。私の桜の鑑賞はそう感じるまで見るということ。そもそも、わずか1週間程度しか見頃がないのです。過ぎてから見逃したと悔やむのはごめんですから。あと、好みが桜並木から1本の桜に移りました。見事な1本桜なんてなかなかないのですけどね。
以前からずっと見てみたいと思っていた福島三春町の滝桜。三春町は枝垂れ桜が大変多いです。三春駅から三春滝桜へまでバスで15分ほどでしたが、その間たくさんの枝垂れ桜が見られました。町内には2千本あるとのことです。
写真は正面からのものです。滝桜は残念ながら観光地化されてのんびりのどかに落ち着いてという雰囲気ではないです。しかし、桜に罪はありません。この桜の良さは樹齢1千年以上という老木もさることながら、木のそばに何もないことです。しかも、後ろが斜面になっているので背景が緑となっていることでしょう。まさに1本の桜を愛でる場所です。
個人的には右側からの絵が好みでした。
- 2010/04/23(金) 23:31:16|
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