ハチャの深層

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マーラー 交響曲第2番:インバル(都響)

 クラシックに興味を持ち始めた頃、マーラーの復活が気に入ってTSUTAYAにCDを借りに行ったことを覚えています。それがテンシュテットでした。曲の終わりがけ、クライマックスを聴くたびに感動のあまり泣いていました。コンサートホールで生で聴いたらどれだけ泣いてしまうのかと不安になるほどです。その後、メータのCDを買って聴いたのですが、クライマックスの部分に気付かず涙なしで終わってしまいました。これには驚きました。ですから次のCDを購入するときは充分検討してインバルにしました。この時から第2番を生で聴くのはインバルと決めていました。そしてこの日それが実現しました。

 始まると音の印象が堅いことが気になりました。席が5列目と前過ぎるせいなのかとも思いました。音が平面的な印象です。弦に厚みが感じられません。フォルティシモの制御加減も今一つのように感じました。前回(3/31のマーラー第3番)も前半はそうだったことを思い出しました。
 第3楽章の前に合唱団が入ります。そのとき思い出しました。前回も合唱団が入ってから良くなったことを。そして予想通り音の堅さや平面的な響きは解消されました。後ろ側に人が入って少しデッドになったことが良かったのでしょう。
 第4楽章から声楽が入ります。アルトのソロの出だしの「O Rosschen roth! Der Mensch liegt in grosster Noth!」にて既に涙しました。後で気づいたのですが、3/31のソリストと同じイリス・フェルミリオンでした。奥深い声はやはり本当に素晴らしいです。第5楽章では驚いたことにソプラノのソロ部分も歌っていました。
 第5楽章からはフォルティシモの音の制御も良くなり音の厚みも出てき、落ち着きが感じられました。テンポが速くなる所からはさらに良くなりました。そのままクライマックスへ向かいます。その時の音は透明感を感じ、そして私の体を素通りするようでした。結局テンシュテットのCDを聴いたときと同様に泣いてしまいました。
 舞い降りたのは神、そして天使でしょう。素晴らしい合唱のクライマックスに対して観客はブラボーの合唱で応えていました。

6/18 川崎ミューザ 東京都交響楽団 指揮:エリアフ・インバル

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  1. 2010/06/20(日) 21:54:56|
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