ハチャの深層

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ダブ・セクステット (ブルー・ノート東京)

 菊地成孔のダブ・セクステットがブルー・ノートで初めてのライブ。2ステージ1日だけの公演です。ダブ・セクステットも活動は時折となるとのことで観に行きました。私の見立てにおいてこのバンドの売りはやはりオリジナルの楽曲であるということ。あとは菊地のセンス。本来はアコースティックのみの楽器にリアル・タイム・ダブ・エフェクトを入れたことが売りのはずなのでしょうけど、この日の公演では私はそれほど嵌っている感が味わえませんでした。もちろんそれを入れるということ自体は面白いし評価はします。DCPRGを聴いてしまうと、ダブ・セクテットは大人しいジャズだなあと感じます。本編の演奏時間は70分で5曲。
1.DUB LIZ
2.SUSAN SONTAG
3.ORBITS
4.KOH-I-NUR
5.DO YOU KNOW HONEY?

 曲毎に各パートのソロがあり1曲10分をゆうに超えます。ファーストステージの入りは8割くらい。リズムを体でとる人はまばらで観客も大人しいです。そもそも、ノリ、グルーブ、スリリングを前面に売りにするバンドではないのです。菊地氏のそのつもりなんだと思います。結局、全体の構成のクールな組み方でしょう。それが観客の耳にうまく馴染んで行きます。ソロのアドリブも「切れ」より「音選び」重視。そうは言ってもアドリブフレーズが遅いわけではありません。菊地は速いアドリブあったのですがそもそもサックスのスペシャリストではないですからあまり多くを望むべきではないでしょう。私は3曲目が良い印象でした。予習はしたのですが、あとの曲の印象はあまり変わらないです。菊地氏はこの日、歯の治療で小さいマウスピースをはめていたのですが、それが喋っている時に落ちました。それでその言い訳をしたのですが、結局それが一番彼らしいと感じました。多くの菊地ファンがそうでしょうけど、音楽を聴きに行ってもしゃべりを聞かずして帰れようか。そんなファン心理です。

「いやー、私既に契約違反してまして、若い時は決められた時間通りにぴったり終わったものですが。年をとったせいか体内時計が正確ではなくなってきたんですね。さっき(本編)も時間オーバーに気づいてドラムソロをカットして終わらせました。それでアンコールは1分くらいしかないんですが、ということはこのまましゃべりだけで引き上げる時間なんですけど、そうもいかないんで短めのプティ・フルールを用意しました。」
饒舌さをサックスより舌に求めてしまうのが菊地贔屓。

2010.11.29 東京ブルー・ノート
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  1. 2010/11/30(火) 22:49:10|
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