六本木ヒルズ森美術館でのシンプルなかたち展を訪問。
19世紀から20世紀にかけて、ヨーロッパでは数学、機械工学、生物学、地質学の探求のなかで、シンプルなかたちの美学が再認識されたと言う。そして、それが工業製品や建築の意匠などに影響を及ぼした。同様にその品格ある魅力は多くのアーティスト達を魅了し近代美術の多数の名作を生みだしたのことです。
今回の展示では20世紀中盤から最近までの作品が展示されていました。私が惹かれた作品の内インスタレーション2つは写真撮影が可能でした。
丸い虹(2005年)
オラファー・エリアソン
白い部屋に丸いプリズムが吊るされてライトがあてられ虹が出来ます。プリズムが回転すると虹の表情も刻々と変わっていきます。
リミナル・エアー スペース-タイム(2012年)
大巻伸嗣
一枚の薄い布が自重で下降するのと均衡を保つよう下からの風に吹き上げられます。さまざまな形を見せてくれるというのも面白味の一つですが、布が大きいので動きがゆったりして滑らかなのです。海ではなく空中を巨大なクラゲが漂うようかのよう。表現しているのは布を用いての「空気」なのか?飽きもせずにぼんやり眺めてしまいました。すると風が完全に止んで布は下に落下しました。8分ほどで一旦落ちるようです。そして、我(現実)に返る感じです。素敵な作品です。
アンチ(2004年)
カールステン・ニコライ
2m超えの寸法の10面ほどの黒い立体。その中の3つの面だけに手を音が鳴る仕掛けが施しています。その音は低くそれぞれ異なる周波数の様です。直方体のモノリスを彷彿する作品です。
http://www.mori.art.museum/contents/simple_forms/
六本木ヒルズ森美術館~7/5
- 2015/06/06(土) 11:36:45|
- アート
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