ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

美の壺

 NHK教育で金曜の夜に放送されている、「美の壺」という番組がある。
番組の内容は美術を鑑賞するにあたって、何に着目したらよいかと言うことを指南するのである。毎回テーマ(第一回は古伊万里)に沿って、それを鑑賞するにあたっての勘所、要は押えるべき壺を講釈する。それは美の見立てである。

以下、テーマが瓦の時の壺である。

1.瓦一枚一枚が年代が異なることによる斑(まだら)。これは全部葺き替えるのではなく、未だ使える瓦は残した葺き替えのときにのみできます。
2.屋根の頂上から軒に至るまでの瓦の描く緩やかな反り。屋根は直線だが瓦を敷く時に漆喰を下にひくことによって微妙な曲線を職人が作り出します。
3.鬼瓦(装飾を施した瓦)。鬼の顔だけではなく色々な装飾があり、それは住む人の願いが反映されている。

 内容は至極真っ当なのだが、指南される立場の唯一の出演者である谷啓が堅苦しくならないように、巧く和ませる発言を入れていきます。

 テレビ番組の質の低下というのは目を覆うばかりであるが、稀に良い番組はあるものだ。聞くところによると以前の新日曜美術館の製作スタッフがこの番組の製作を担当しているらしい。押さえどころの加減が毎回あまりにも見事だったのが納得である。とにかくそのままDVDにて発売しても良いくらい出来が良い。内容が流行によらないというのもその理由の一つである。

 美は身近なところにあるというのが、この番組の基本的な考えです。確かに、美と言うのは、美術館にだけではなく身近なところにもあるものです。結局は鑑賞者の心の中にあるとも言えます。というわけで身近で探してみました。

格子戸


 近所で発見した民家。家屋は普通なのに入り口はなかなか風情があります。家屋だけ建て直したのかと思ったのですが家屋と門の屋根の瓦は同じようです。門までの石畳、脇には大きな石を配し、そして生垣。そして、なんと言っても無垢木の引き戸です。

格子戸2


 風雪に晒されて木目がエンボスの如く浮き出ています。木目は年輪だったことをふと思い起こします。

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  1. 2006/05/23(火) 22:12:13|
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