ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

サッカーの熟成期間

 今回のワールドカップのアフリカ勢は常連だった不屈のライオンのカメルーンとスーパーイーグルスのナイジェリアがいませんでした。アフリカ枠は5なのにそこに入れなかったのは、この2つの国に何かあったのだろうかと勘ぐるほど驚きました。
 ワールドカップは国の知名度で勝ち上がるチームを予想できるほど甘い戦いではありません。特筆すべき選手がいなくとも組織の力で予選リーグを突破出来ても、ベスト8へ進むのははなかなか難しいでしょう。そして、ベスト4以上へはほぼ無理です。それは、決勝トーナメントに入るとどのチームも負けないサッカーをしてくるからです。点が入らなくとも点は入れさせない。この堅い守備を突破して得点できる可能性が最も大きいのは組織力ではなく個人の突破力です。だから、決勝トーナメントで勝ち進む大きな条件となるのが突出した能力のある選手がいることだと思います。ワールドカップの各国の第一試合が終わった時点で優勝候補を予想した4チームはこの考えで決めました。ベスト8には4チームとも残ったのにベスト4には残念ながらイタリアのみと言う結果となりました。
 さて、チーム力としては突出しているというほどではないのに高い個の力で3位になったチームが過去にありました。それは2回前の1998年フランス大会でのクロアチアです。当時シュケル、ボバンがいました。確か3位決定戦だったか自陣のエリアからボールを2人で長いワンツー(シュケル→ボバン→シュケル)でゴールしていました。サッカーって2人で得点できるんだと感心したことを覚えています。そのときのワールドカップの後
「1987年FIFAワールドユース選手権で活躍したのは11年前である。サッカーの熟成にはこれくらいの期間必要なのだ。」という記事がありました。その後のクロアチアは本大会にはでるものの、成績は芳しくはありません。因みに今年は日本と同じ組で予選敗退でした。こう思い巡らすともしやと気づくことがあります。カメルーンとナイジェリアが今回出場していない理由はアフリカ勢の力が拮抗してきたと言われていますが、もしかしたら単にカメルーンはエムボマ、ナイジェリアはカヌー、オコチャ、イエキニがいなくなったからではないのかと。(ただ、カメルーンには今エトゥーがいますね)特にカヌー擁するナイジェリアは96年アトランタオリンピックで金メダルを獲得しています。96年から数年は熟成のピークを迎えたということでしょうか。つまり、この2チームがワールドカップ常連だったのはその国のサッカーのレベルが高かったというより、突出した個人の能力によるものだったのではないかと思ったのです。この考え方にどれだけの説得力があるかは自分自身でも良く分かりません。しかし、少なくともコートジボワールはドログバが引っ張って出場したことは納得できると思います。
その国のサッカーのレベルがそれほど高くなくとも組織力を高めることでワールドカップに出場することは可能なのだと思います。しかし、組織力だけで勝ち進むことは甚だ難しことです。

 さて、日本は3大会連続でワールドカップ出場を果たして常連の仲間入りをしたと誰しも思っているようです。でも忘れてはいけないのはその3大会の全試合に出場していたのが中田英寿です。日本は唯一の突出した選手を代表から失いました。このことでこの先暗黒の時代が始まらなければ良いのですが。4年後、8年後に
「あの頃は中田がいたから出場できていただけだったのだ」なんてことを言うことにならなければよいのですが。

 日本チームは今回熟成のピークを迎えました。ジーコがチーム力アップの施策として世代交代を行わなず熟成に重きをおいたこともあります。しかし、この代償は大きいと思います。
スポンサーサイト
  1. 2006/07/07(金) 00:52:44|
  2. その他
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<ジャコメッティ(神奈川県立近代美術館葉山) | ホーム | 華氏74度の仮想空間>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mwzelda.blog22.fc2.com/tb.php/121-90720d48
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

ハチャ

Author:ハチャ
アーティスティックなものが好きな私です。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する