ハチャの深層

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イサム・ノグチ展

イサムノグチ

 木場にある東京都現代美術館でイサム・ノグチ展が開かれています。たしか、初めてイサム・ノグチの作品に触れたのは竹と和紙で作られた照明器具、秋葉原のヤマギワのリビナ館でした。これは1950年代に行っていた「あかり」という大量生産することを目的にした企画ものです。ノグチの美術作品ですが手頃な価格で購入できます。
 さて美術館に入ると最初に迎えてくれたのが直径2mもの球形の照明器具。これにはちょっとびっくりしました。デザインは「あかり」のもので大きさだけが異なりました。1986年のヴェネツィア・ビエンナーレの出品とのこと。
 ノグチといえば一番有名なのはエナジー・ヴォイドでしょうか。作品名は知らなくとも見たことがあるかた多いと思います。一辺が3mを超える四角いフレーム。角は丸くフレームも直線ではなくややカーブしています。材質は黒っぽい花崗岩です。その名のとおりエネルギーを発散しているかのようです。この作品は吹き抜けの一番大きな展示室に置かれ数メートル距離を置いたその周りには来場者が驚嘆したり、沈黙して座って鑑賞してました。
 外には子供向けの遊戯具が二つ置かれこれは自由に座ったり登ったりして良く写真撮影も自由でした。何でもかんでも触ってはだめ、撮影禁止ではなく「これだけは可」というのは製作者との距離が縮まった感じがしてよいと思います。もちろんそれに適した作品がなければそもそも無理ですが。
 作品の中で一番面白かったのは真鍮製のものでした。一番有名なのはレダというものですが、私は「足のような木」という名前の作品が一番受けました。これは全体が丸みを帯び傾いた支柱みたいなものです。それこそ足の形に似た木。真鍮は磨き上げられていて見るものを映します。作品の周りをゆっくり回ると自分の像もそれにつれて移動してゆくのですが作品の表面はどこも違う曲面なので自分の像が刻一刻と歪んでいくのです。彫刻の特色は絵画の二次元とは異なり三次元であることです。だから見るほうもいろんな角度から眺めていくのが楽しいです。できれば上からも観て見たいくらいです。
 出口の直前でノグチを紹介するビデオが流れていました。そのなかでノグチがデザインした北海道モエレ沼公園についても紹介されていました。そのビデオのなかでノグチは「作品は未完成でいい、あとは風と子供たちが完成させる」と語っていました。この公園是非行ってみたいものです。





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  1. 2005/10/09(日) 18:47:12|
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エナジー・ヴォイド

ドーナツの穴は、ただの穴ではなくて、なにか意味があるに違いない。穴が無いと、揚げたときに爆発しちゃうとか。中沢新一の「アースダイバー」によると、太古の集落では、中心に死者を葬る穴があったとか。人々はその穴の回りにドーナツ状に家を建てて暮らしていたとか。こ
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