ハチャの深層

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エリアフ・インバル(アルプス交響曲)

インバル

 エリアフ・インバルは好きな指揮者です。マーラーの交響曲第2番復活のCDはいろんな指揮者のを聴いたのですがテンシュテットの次にインバルが印象的でした。マーラーに限らずインバルが指揮する曲はどれも良い印象です。そのインバルが都響を振るのである。R.シュトラウスのアルプス交響曲は未だ聴いたことが無かったのですが、インバルの指揮を生で聴けるだけで感激です。アルプス交響曲はロイヤル・コンセルトヘボウのハイティンクで事前に予習しました。
 ところで、この日の最初の演目が先日ルイサダで聴いたベートーヴェンのピアノコンチェルト第4番と偶然同じでした。ピアノはグルジア生まれのエリソ・ヴィルサラーゼ。ベートーヴェンはこう弾くんだよなという演奏。そもそも、ベートーヴェンは旋律自体が素晴らしいというのが、その特長だと私は思います。だから、その旋律の素晴らしさを際立たせるような表現、弾き方が望ましく余計な装飾は必要ないのだと思います。ヴィルサラーゼはとっても落ち着いて安心して聴ける演奏でした。ベートーヴェンの格式の高さはそこそこに、少し平民にも馴染みやすいレベルです。彼女の演奏は親しみが持てました。それは彼女の人間性を感じるものだからのだと思います。演奏が終わると即立ってブラボーと発す男性二人組みがいました。この人たちは彼女の親衛隊なのか後半はいませんでした。ピアノの演奏も良かったのですが、オーケストラも実に良かったです。都響いいじゃないかと思わず思ったのですがやはり、インバルの引っ張りに負うところが大きいでしょう。これは休憩を挟んでのアルプス交響曲にも言えることですが、とにかく弦の響きが美しかったです。交響曲最後辺りの弦の響きはとても映えていて思わず涙しました。インバルの指揮はいつも凛とした感じがあります。空気感はとても透明で、人間臭さがあまり無いという意味で半ば神々しい雰囲気です。本当に素晴らしいコンサートでした。とにかくひっきりなしにあちらこちからブラーボの掛け声がかかっていたくらいです。親衛隊の出来ブラではなく自然な感激から出た賞賛です。そう言えば、パンフレットのプロフィールにインバルはセルジュ・チェリビダッケに師事と書いてありました。今年中にチェリの全盛期の指揮を早く聴かねばいけません。どこにあるかな。
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  1. 2006/11/25(土) 23:55:48|
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