ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

ヘンダーソン夫人の贈り物

特別にジュディ・デンチのファンというわけではないのですが、今月の2つ目の映画も彼女が出演してました。
今年観た1本目の映画が007カジノ・ロワイヤル。ジェームス・ボンドの上司役でコードネームが「M」でした。かっこよかったです。あの年齢(70才台)でMI6で働いているということはよっぽど頭の切れが良いのでは、そんな想像をさせる設定がまた良いのである。

この映画で私が一番しびれたセリフはこうだった。
ボンドと同伴者のリンドは仮名を設定してカジノであるホテルにチェックインしようとすると、既にフロントにボンド様と呼ばれている。敵がボンドと知って受け入れるのだから望むところだといきまくボンド。それを聞いてリンドは一人エレベータに載り、ボンドに向かって
「悪いけど次のにしてくれる。あなたのその尊大さは載らないわ」
嫌味もこれくらいウィットに富んでいるなら素直に聞き入れるであろうに。
この映画は大変よく出来た作品だと思いますが、何より印象的だったのがオープニングのトランプのデザインに引っ掛けたアニメーションのセンスの良さです。

ヘンダーソン夫人


さて、ヘンダーソン夫人の贈り物ですがデンチが主役です。
ヘンダーソン夫人は夫を亡くし莫大な遺産を相続します。そのお金で閉鎖された劇場を買い取り、ヴィヴィアン・ヴァンダムに企画を任せます。最初はミュージカルで上手くいったのですが他の劇場に真似をされて直ぐに客の入りが激減してしまいます。そこで考えたのがヌードレビュ。ミュージカルっぽい演劇のなかに舞台セットのように女性のヌードが存在するというのが正確なところです。第二次大戦の頃の英国は規制がとても厳しくヌードなどもってのほかだったのことです。しかし、絵画のヌードがギャラリーで展示して良いのは静止しているからという理由をなんとか引っ張り出したのです。つまり、ヌードも静止している限りは認める。役人の顔が立つ条件を無理にでも出してしまうところはやはりイギリスでしょうか。つまり、規則だからウィットでかわすわけにはいかないがウィットを感じざるを得ない理由なのですから。大切なのは他の英国人もその種のウィットを持っているからこれが通じるということです。
とにかくヘンダーソン夫人のヴァンダムとの掛け合い夫婦漫才のような会話がとても素敵です。日本の夫婦漫才とはセンスが違いますのでご注意を。少し辛辣で機知に富んだ、知識が豊富でないとわからない場合もある、そんな会話です。
そして、観終わって思いだしたのはこれが実際にあったことを元にした作品であるということ。全く嘘みたいです。だから英国は凄いのでしょうか。


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  1. 2007/01/16(火) 23:44:07|
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