
何か面白そうなライヴはないかとネットサーフしていたら女性ヴォーカリストのアニー・セリックが引っかかりました。若いが実力のあるジャズヴォーカルです。都内で何ケ所かライヴが行われるとわかったのですが、渋谷のJZ Bratにしました。今回の来日はエディ・ヒギンスのグループが前面に出たもので、彼女の名前は付帯的なもの。もしやと危惧したとおりバンドの演奏が主体でセリックは残念ながら3曲しか歌いませんでした。
それでも、彼女のヴォーカルの実力を垣間見るには十分です。とにかく独特です。口から外に拡がるというより、身体の奥で響く声。ハスキーではないのですが、喉の調子が悪いときのようにどこか引っかかるような声質。その引っかかりが個性的でとても良いです。ヴォーカルの上手さはプロとして十分なのですが、これからもっともっと上手くなることが予想されます。余裕で歌っているように思われました。
有名になりかけのダイアン・リーヴスを覚えています。彼女も当時から上手かったのですが今では見違えるようにスケールアップしています。でもデビュー当時から上手かったAkikoはステップアップというよりちょっと足踏みしているような気がします。AkikoもJZ Bratで観ましたが余裕で歌っていました。当日のセリックがどうもその姿とかぶってしまいます。とにかく今のままで終わってほしくないヴォーカリストです。今のまま終わるなんてあまりにももったいないです。来日したてで疲れがあったのでしょうか。もしそうであれば単なる杞憂かもしれません。アニタ・オデイの再来と言われるだけのことはありました。
スポンサーサイト
- 2007/04/27(金) 00:00:33|
- 音楽
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0