ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

輝ける女たち

輝ける女たち

 舞台はフランスはニースのキャバレー、青いオウム。女装アーティストを舞台で演じ、みんなに親しまれていたオーナーのガブリエル。彼の突然の死でキャバレーは存続の危機に。

 観終わったあとほろ酔いの気分になる映画である。頭はぼんやりし、身体はいく分弛緩してしまっているので直ちに現実の世界に戻るのをためらってしまいます。
 この映画には主な登場人物が7人ほどいます。その7人の関係がなかなか複雑で、映画のチラシにはその関係が細かく書かれているほどです。映画が進むにしたがって関係が徐々に明らかになるのですが、途中から登場人物の関係が瑣末なことに思え、どうでもよいと感じるようになります。それほどこの映画が醸し出す雰囲気は素敵です。それは古き良きフランス、もちろんそういうのもありますが、あと作りのせいでしょうか。過度に昔の良さを出すではない潔さをこの映画の作り手である監督のティエリー・クリファに感じます。
 そもそも評判のなかなかよい映画でしかもカトリーヌ・ドヌーヴとエマニュエル・ベアールが出演するから悪かろうはずはないだろうとの思いで観に行ったのです。でも、出演者でいうと7人中一番登場が少なかったガブリエル役のクロード・ブラッスールが一番よかったです。彼は劇場のオーナーで映画が始まって直ぐに死んでしまいます。死んだ後は幽霊で登場するのですが、その登場の場所、タイミング、そして、セリフがなんとも素敵です。そして、遺言状の誰もが予想しなかった相続についても表れています。相続した子供たちは売却しようとし劇場の存続は危ぶまれるのですが、結局は劇場は営業を継続する。遺言を書いた彼がほくそえんでいるのが見えるかのようです。これぞ死んでもなお魅せるショウマンシップというところでしょうか。
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  1. 2007/05/16(水) 22:41:39|
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