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ハンブルグ北ドイツ放送交響楽団(諏訪内晶子&悲愴)

 ミューザ川崎でのハンブルグ北ドイツ放送交響楽団の公演に行くことになっているのはわかってはいたものの、チケットには演目が印刷されていないので何故この公演に行くことにしたかすっかり忘れてしまっていました。諏訪内晶子がメンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルトを弾くことはなんとかインターネットで情報収集したものの、彼女の演奏をそれほど気に入っていた記憶はありませんでした。それから2、3日後に最後に演奏する曲目がチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」であることを思い出し納得したのです。私にとってこの曲はマーラーの復活とともに大好きな曲です。しかしながら、納得できる演奏に出会ってないのです。しかしながらと言うより、大好きだからこそと言ったほうが良いでしょうか。去年の2月にマンフレッド・ホーネック指揮の読売日響でもサントリーホールにてこの曲を聴いています。

 さて、諏訪内晶子は確かフランス国立管弦楽団との共演で一度テレビで観ましたがそのときのチャイコフスキーもとても良かったです。そして、今日のメンデルスゾーンもとても素晴らしかったです。優美でスケールが大きくて期待していなかっただけに驚きました。チャイコフスキーを聴いた時から7年経過しているのでそれなりに彼女も成熟しているでしょう。おそらくは、その辺りが演奏にも表れていたのではないかと思います。とても素晴らしい演奏に聴衆も反応してなかなかの熱狂ぶりでした。アンコールはバッハを弾いていました。

 クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮する北ドイツ放送交響楽団ですが、弦の響きが素晴らしかったです。管は弦に較べると期待したほどではなかったように思います。弦が良すぎたせいでしょうか。
 肝心の悲愴ですが、ドイツらしく(?)そつの無い演奏でした。こういうのは言いすぎでしょうか。もちろん、悪くはありません。特に最終楽章の繰り返される弦の哀しき旋律はとても素晴らしく涙がにじんだほどです。それでも、そつなくと感じてしまうのは耳ではなく心に訴えかけるものを私が勝手に求めているからなのでしょう。曲の終わりも特に長く引っ張るわけでもなくあっさり指揮棒が止まって観客のほうを振り向きました。思わず、それでいいの?と心の中で叫びました。
 今年はデュトワ指揮も聴きました。そして、ゲルギエフも3年前に聴きましたがいまひとつ納得できるものではありませんでした。普通、交響曲を演奏するとき指揮者なりの曲の解釈をしても聴き手はそれなりに納得できるものです。でもこの曲はどちらかと言うと解釈を割と限定してしまうのかもしれません。悲愴に関してはこのような感覚を持っている人は割といるのではないかとひそかに思っています。それとも単に私が特に入れ込んでいるだけでしょうか。悲愴の呪縛から逃れるためにも、これから先、また別の指揮者のを聴かねばなりません。とりあえずムラヴィンウキーのレニングラードフィルのCDでしょうか。
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  1. 2007/05/20(日) 19:17:36|
  2. 音楽
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:2
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コメント

はじじめまして。 
フェレンツ・フリッチャイ指揮 ベルリン放送交響楽団
の悲愴がお勧めです。
  1. 2007/05/21(月) 16:11:48 |
  2. URL |
  3. にがうり #-
  4. [ 編集]

はじめまして、にがうりさん
フェレンツ・フリッチャイですか。お勧めありがとうございます。実はムラヴィンウキーの次に聴こうかどうしようかと思っていたのです。やっぱり名盤なんですね。是非聴きます。
  1. 2007/05/21(月) 22:16:21 |
  2. URL |
  3. ハチャ #-
  4. [ 編集]

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