ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

ミハイル・プレトニョフ(2/2)-(ロシア・ナショナル管弦楽団)

 最後の曲はショスタコーヴィチの第五番です。実はショスタコーヴィチは私の苦手な作曲家です。嫌いではないですが、なかなか素直に入り込めないです。でも、この日のミハイルの指揮と楽団の音ならと期待は高まりました。そして、まさにその期待通りでした。ショスタコーヴィチは当時のソ連指導部の意向で戦意高揚向きの曲調が多く、他の作曲家と較べると美しく感じる旋律の割合が少ないです。でも、この日は初めて美しさを感じました。いつもは、そう感じない、あの出だしさえ美しかったのです。自分は今何を聴いているのだろうか?今まで聴いてきたのはショスタコーヴィチだったのか?そう考え込んでしまいました。特に緩徐楽章が素晴らしく、繊細でデリケートな本当に美しい響きでした。
 最終楽章は圧倒的です。曲の終わり近くからは音の洪水。洪水とは言っても、荒々しいのではなく、緻密な音があふれんばかりで圧倒的な量感でした。そして、演奏終了後は、ブラボーの声があちらこちらから。
 とにかく、ミハイル・プレトニョフの指揮は素晴らしいです。彼の作り出す音楽は艶やかで滑らかで、構築的でリアリティーに富んでおり、ミケランジェロの彫刻のような完璧さを感じます。
 後で調べてわかったのですが、この楽団はロシア初の民営楽団でプレトニョフによって1990年に創設されたようです。それにしてもうっとりするような名演でした。
 アンコールはJ.シュトラウスのハンガリー万歳、そして再度のアンコールはハチャトゥリアンのレズギンカです。ミハイルは演奏終了後の出入りは一度だけでアンコールをしていました。アンコールに応えるのならこのような形が良いと思いました。拍手するほうも指揮するほうもそれが楽だと思います。

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  1. 2007/06/04(月) 22:35:17|
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