ハチャの深層

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ねむの木のこどもたちとまり子美術展

ねむの木

 ねむの木学園の創設者である宮城まり子が今年の4月に静岡県掛川市にねむの木こども美術館を開館しました。絵は全てねむの木学園のこどもたちにより製作されています。その絵が今回六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで展示されました。
 この展覧会を知ったのは日本経済新聞、「私の履歴書」の3月執筆者が宮城まり子だったからです。連載最後に森ビルの森稔社長と親交があったことに触れており、アーツセンタギャラリーで是非展示をとなったとのことでした。このとき子どもたちの絵を観た森氏の言葉が「これはコンテンポラリアートですね」でした。
 その言葉通り、ねむの木学園のこどもたちの絵は、今まで見たことのない絵。鑑賞するにつけ「なぜ」、「どうして」、「どうやったら」という言葉が口をつきます。
 細かいパターンを繰り返した絵、メルヘンチックな絵、たくさんの原色を使っているのに全体としては纏まっている絵。とても、不思議な気分にさせられます。そして、どの絵も温かい気分にも。絵を観て感動しつつも心が穏やかな気持ちになるのは、そこに一点の曇りの無い心の純真さを見つけるからなのだろう。

 学園で描かれた絵は3万点に及び宮城さんは全て保存しているとのこと、今回はその中から230点の展示でした。その絵の殆どはサインペンかアクリル(?)で殆ど原色が用いられています。その原色使いのせいもあるのでしょうが色使い、配色が独特で、色に対する感覚に独自のものを感じます。いわゆる一般的な絵画技法(例えば遠近法や立体表現)は一切使われていません。こどもたちは色に対する感覚だけを強調するかのようです。細かいパターンを繰り返した細密画などは2年をかけて描いたと聞きました。肢体障害を持っているのにその根気はどこから来るのであろうかと思います。

 さてねむの木学園での絵画授業では指導を一切しません。出来た絵を宮城さんに見せると彼女は「ありがとう、うれしい」と言うだけ。子供たちが絵を描いて、おかあさん(宮城まり子)を喜ばせることの喜びだけを大切にしているとのことでした。これが個性を尊重し、個性を伸ばす教育なのだそうです。当日は宮城まり子と子どもたちも会場にいて、3曲ほど合唱曲を披露していました。宮城さんはその後(その前も?)画集へのサイン会をしていました。ずっと表に出ているというのが彼女らしいと思いました。そして、入場料が無料であったことも。

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  1. 2007/06/13(水) 00:06:36|
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