ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

藤森建築と路上観察

藤森路上観察

 なんとものんびりした展覧会である。展覧会と言えば「衝撃をうけたり」、「圧倒的な感覚を受けたり」そんなことを期待するのですが、藤森の作品群は、ほのぼのである。路上観察のほうは特に。

 日本近代建築史研究家の藤森信照氏が建築作品を手がけるようになったのは1990年とのこと。その浅いキャリアにもかかわらず、彼の名を知っていたのは最近の作品が評判だからでしょうか。
 ある夜、NHKの番組をぼんやり観ていたら木の上に家が載っている光景に出くわしました、しかも、いい大人がそこに登っていくではないですか。さらに、その顔は赤瀬川原平、南伸坊...
 木の上に家が建っているなんて、昔からどこかにありそうでなかった光景だと思います。とにかくこの家(高過庵)は愉快です。ただこの家は微妙に揺れるそうです。さて、この日から程なくして、ねむの木学園の美術館の竣工式に藤森氏が現れてびっくり。展覧会に行って、以前見たことのある細川護煕氏の茶室、一夜亭も彼の設計だと知りびっくり。藤森氏の設計だと知らずに結構作品を見ていたのです。
 今回の展覧会は観るというより、触ったり、感じたりする展覧会です。靴を脱いで寛ぐ一画もあります。このような設定は楽しいです。ああ、そう言えば靴を脱いで入る秋野不矩美術館も藤森氏の設計でした。

 藤森の建築思想は展示の最初の能書きではっきり表現されています。

 「建築にもっとも大切なことは仕上げである」

 仕上げは綺麗にというより、人の手を感じる仕上げ、自然な感じが大切だということ。例えば、屋根に銅の板を使っている建物があります。屋根に張る前に一旦、人が折り目を入れたりしています。つまり、仕上げを観て機械ではなく人の温もりや自然な印象を感じるようにということです。

 建築というのは構造計算をする、構造屋。それにデザインをする意匠屋に大まかに分かれます。藤森は意匠屋なのかもしれませんが、あえていうなら左官屋でしょうか。とにかく意匠屋ばかりがもてはやされる現状に一石を投じる最近の活躍だと思います。

7/1までオペラシティで
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  1. 2007/06/26(火) 00:11:49|
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