ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

パルマ-イタリア美術、もう一つの都

パルマ美術

 フィレンツェでのルネッサンス華やかかりしころ パルマでも独自の美術が花咲いたという。この二つの都市はボローニャを真ん中にそれぞれ100kmほどの位置関係。お互いの街でどのようなことが起こっているかわかるほどの距離です。フィレンツェの飛び火、影響?もちろんそれは大きいでしょう。フィレンツェでのルネサンス美術と大きく異っているのではないのですから。このパルマでの代表的な画家がパルミジャニーノとコレッジョです。コレジョはフィレンツェでのレオナルド、ミケランジェロ、ラファエロの活躍を遠巻きに見ていたとのことです。
 最先端の都市での流行はその街でのではなく、その時代の最先端なのです。最先端ではない街の流行はその街の流行。つまりは、その街、その土地の色がその流行に現れるということなのだと思います。ですからパルマでの美術の流行はパルマの色が現れるのだと思います。
 パルマそこには温かさ、優美さがありました。かたや観るものに緊張を強いる、ぎりぎりの表現。一歩間違えれば一気に崩れてしまう絶妙なバランス感覚。一点の妥協も無い完璧さ。フィレンツェではこのような絵画、彫刻が多く観られました。もちろんルネッサンスと言う意味では宗教、歴史などの縛りからの開放の潮流なのですが、それ以前に流行の最先端の都市では最高の芸術家が集まるゆえ最高の美術品が拵えられるというわけです。
 翻ってパルマではフィレンツェの次に甘んじたわけで、だからこそパルマという土地の色がその美術に反映されているのではないかと思います。

 温かさ、たおやかさ、そして、優美さ。

 つまりはこの展覧会には最高の芸術を求めるのではなく、パルマを求め、感じることなのでしょう。でもこれはなかなか難しいのかもしれません。かくいう私も観終ってから先のように思ったのですから。さて、パルマを十二分に感じなかった身としてはフレスコ画を額縁に嵌めていた
コレッジョの「階段の聖母」
それに、
パルミジャニーノの「聖カタリナの神秘の結婚」
これに尽きてしまうとうっかり思ってしまうのです。あーあ、でも文句無くこの2枚は素敵です。
 もし今回の展覧会の絵画でパルマを満足行くまで感じ得なかった人たちも大丈夫です。出口ではパルマ名産の物産が購入できますから。それにしても、人気無いのか日曜なのにすいてました。
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  1. 2007/08/01(水) 00:00:08|
  2. アート
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

パルマ イタリア美術、もう一つの都

 ハチャさんがご覧になったら、どんな感想を持たれるのかと思っていました。私は、バルトロメオ・スケドーニの「キリストの墓の前のマリアたち」の色彩の持つ強さに圧倒されました。すいていたので、ゆっくり絵と向かい合うことができました。
  1. 2007/08/02(木) 13:12:37 |
  2. URL |
  3. ute #-
  4. [ 編集]

uteさん ハチャです
キリストの墓の前のマリアたちは皆さんお好きなようですね。私もとても良いとは思いました。でも観ていたとき、これだけ大胆な色使いをしているのにさして緻密でないのは残念だと思ったのです。でも、今考えれば敢えて、簡素と抑制だったのでしょう。当時としては斬新だったのでしょうね。思い至らずで残念でした。
  1. 2007/08/04(土) 08:33:45 |
  2. URL |
  3. ハチャ #-
  4. [ 編集]

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