ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

森村泰昌「美の教室、静聴せよ」展

森村泰昌

 扮装芸術家である森村泰昌の展覧会があると聞きつけ横浜に出向きました。ちょっとした作品なら原美術館にもありますが、大規模と言う意味では私は初めてです。今回は美の教室という設定です。会場は1時間目から6時間目までそれぞれ教室が区切られています。それぞれの教室での講義は入り口で貸し出される携帯プレーヤーで聴講となります。
 1時間目はフェルメールの黄色い服の少女。この作品は数年前彼が扮装したときテレビ番組に出演していたのを覚えています。「この絵の構図からすると画家とモデルの位置関係が妙だと感じたので実際に再現してみようと思ったのです」とのこと。再現してみたら別にきちんと遠近法に則っていたのです。
 教室ではこの絵の扮装結果の写真と、作成過程のビデオ(動く絵画)、実際に使われた小道具、などの展示がありました。
 2時間目はゴッホです。パイプを加えた自画像で耳に包帯があてられている絵です。フェルメールはリアリズムの手法ですから、写真でも絵画らしくなりますがゴッホはそのままではゴッホの絵に見えません。基本的には扮装するものに絵の具を塗ってということになります。驚いたことにちゃんと絵に見えます。でも良く観ると森村の目は人間の目。それはそうです。眼球に絵の具を塗るわけにはいきませんから。それにしてもゴッホの扮装は良く出来ています。
 3時間目はレンブラントです。レンブラントは自画像の作品が多いのです。しかも、普通の自画像だけではなく何かの役になりきっての自画像も割りとあります。森村はこのことを扮装する大先輩と言っていました。笑えます。
 以降6時間目まであり、それから放課後も用意されています。そして卒業試験もあります。試験を受けて答案用紙を提出すると卒業証書としてバッチをもらえます。ここまで徹底していると感心するしかないです。

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  1. 2007/08/06(月) 00:00:40|
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