ハチャの深層

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北斎展(HOKUSAI)

北斎


北斎というとやはり富嶽三十六景でしょう。今開催されている上野の国立博物館で開かれている北斎展は500点もの作品が展示されています。それを観ると段階を踏んで富嶽三十六景の画法に至ったのだと分かります。今回の展示はデビュー(20歳)時の第一期から最晩年の第六期に分かれています。若い時分の作品にはこれといった特徴が無いのですが、徐々に個性的な作風となっていきます。掛け軸に素晴らしい作品が多く第四期の羅漢図にはかなり衝撃を受けました。富嶽三十六景は第五期です。「凱風快晴」一般に赤富士と言われる絵ですが初期の摺りと後の摺りが並んで展示されていました。色の濃いコントラストのはっきりした後の摺りが今では一般的ですが、初期の色のやや淡い摺りの方が私としては好みでした。
とにかく北斎の凄いところはやはり絵の視点ですね。常人では考えられないところに視点を持ってくること。これは同じ対象である富士を捉えるためにいろいろな構図、視点でという考えからのことでしょう。「凱風快晴」と並び賞される「神奈川沖浪裏」、船の行く波間の向こうに見える富士山の絵などは作者が実際にそこにいるはずはないのです。こんな芸当ができるなんて見当がつきません。そう言えば見当の語源は多色摺りで、摺り重ねる時に紙を置く目印のことです。

後いくつか気になったこと、気づいたことです。

 展示は若い順になっているのですが、一番最初の展示は最晩年の自らの姿を描いたものです。これが入り口入ってすぐのところにあります。これが第六期「画狂老人卍期」をとっても象徴したいい絵でした。

 版画の絵の中に色を施さずに彫りの凹凸だけを紙に(例えば水面の波紋を)表しているものが何枚かありました。見た目で言えばエンボスです。これは近くで見なければわからないですね。

東京国立博物館のホームページを見て驚きました。混み合う、空いてる時間帯の表示があり、何とか平準化しようとの意図が見られます。そんなに混んでいるのかと比較的空いている表示の3時ではなく4時に入るも空いてなんかいませんでした。こんなに混んでいるのに5時閉館。金曜の閉館が8時に延長という最近のサービスよりも土日祝日の閉館時間を延ばすべきではないだろうか。

予習したい人は以下が便利です。
 北斎展公式ホームページ

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  1. 2005/11/06(日) 11:53:42|
  2. アート
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

北斎展、来週行く予定です。
展示替えがあるとの事で2回行くかなやみどころです。
  1. 2005/11/10(木) 02:18:45 |
  2. URL |
  3. 石井 けん #-
  4. [ 編集]

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