ハチャの深層

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指揮者との相性

 指揮者との相性と言っても楽団とのことではありません。聴き手つまり私とのことです。音楽も嗜好品と考えると相性だってあるのだと思います。指揮の優劣ではなくここではあくまでも相性の良い人が多い指揮者は人気があるというような定義で考えます。

 最近相性の悪さを感じるのはNHK交響楽団の音楽監督のアシュケナージです。前任のシャルル・デュトワとの相性がとても良かったので、彼との悪さはかなり気になります。録画したテレビ放送のなかで暫く保存したいと思ったのはひとつもないという有様。音楽監督就任1年でまだ楽団との意志の疎通が上手くいっていないのかということも考えてみましたがどうなのでしょうか。

 冷静にアシュケナージの指揮について考えてみました。どうも、音楽の流れがスムーズではないと感じることが多いです。あるフレーズを強調しようとするがあまり、そのあとのフレーズとの繋がりが悪くなる、一旦切れるようなことがあります。もちろんぎこちないというわけではありません。私が音楽の流れ重視の指揮が好みだからそう感じるのだと思います。あとハーモニー、音の重ね方、音の強弱の付け方も今ひとつピンと来ることがあまりありません。そもそもピアニスト出身の指揮者で私と相性の良い指揮者はいません。ダニエル・バレンボエム、エッシェンバッハなど。ピアノはそれひとつで完全な音楽を表現できると言う完成された楽器で特殊な存在です。たくさんの人と一緒に音楽を作り上げていくという意識はやはり他の楽器演奏者と比べて低くなってしまうのではないでしょうか。それに彼らはオーケストラ楽団員というよりソリストとして長きにわたり活動してきたわけです。そんな影響があるのではないかと思います。それは野球でいえばやはりひとり孤立するポジションであるピッチャー出身の選手で名監督と言われる人があまりいないのと同じ理由なのかもしれません。

 次に相性の悪さを感じるのはベルリン・フィルのサイモン・ラトルです。はっとするような美しい旋律や音楽の深み等が今ひとつ感じられません。スタニスラフ・スクロヴァチェフスキーの何を振っても快速、軽快ならもちろん個性だと納得できます。でもラトルは普通の指揮者なら意識するであろうここぞというフレーズをあっさりで通過してしまうことがあります。そんなフレーズ眼中に無いかのようです。もしかしたらスコアどおりに表現するという方針なのかもしれません。
 まあ、ラトルも就任1年ですので今後の音の変化に期待しましょう。何故なら前任のクラウディオ・アバドとの相性は良かったからです。

 新任といえばロイヤルコンセルトヘボーのマリス・ヤンソンスも今ひとつピンと来ません。これも、前任のリッカルド・シャイィは好きでした。やはりその楽団の音楽監督、主席指揮者の就任1年目と言うのはなかなか難しいのでしょうか。

 それとも私にとって暫くは暗黒の時代なのでしょうか。客演指揮者が振ることもありますのでそう悲観してはいませんが。
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  1. 2005/11/20(日) 20:33:45|
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