ハチャの深層

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アメリカンギャング・スター(American gangster)

 アメリカンギャング・スター、いかにも、の題名です。しかし、良く考えてみるとマフィアというとイタリア系ですので、それに対しての表現です。映画はまず最初に「これは事実に基づく」と訴えます。

 1970年代ハーレムを仕切る黒人ギャングボスに仕える運転手兼ボディーガードのフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)はボス亡きあとそれを引き継ぐ決意をする。彼は麻薬をベトナムから直接買い付けを行い、米軍機で国内に持ち込むルートを確立。安くて純度の高い麻薬を流通させることに成功します。もちろんベトナムの米軍関係者も、警察も買収しているからこそ成立するのです。
 かたや麻薬関係での腐敗をなんとかしたいと考える地方検事がエスックス郡麻薬取締班を組織。そのチーフにリッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)を抜擢します。リッチーは署内でも誠実過ぎることで有名な刑事。その誠実さをよりどころに麻薬組織のボスであるフランクを追い詰めていきます。
 結果としてフランクは逮捕されるのですが最終目的は買収腐敗の一掃です。リッチーはフランクと司法取引を行い、買収された警察関係者明らかにし次々に逮捕者が出ます。普通の人はフランクの逮捕で一件落着感だと思うのですが、私としてはそもそも司法取引を期待していただけに溜飲を下げた感がありました。さて、仲間内を告発することになってリッチーはこの先職場でどういう扱いをされるのかと心配となります。実はリッチーは麻薬捜査班になる前から、職場の腐敗に嫌気がさして、司法試験の勉強をしており、弁護士に転身するのです。

 157分と長いのですが監督がリドリー・スコットですから安心して観れます。映画の完成度としてはとても高いと思います。しかし、ちょっと物足りなさを感じました。それは、まず大好きなリドリー・スコットが作ったのだからという期待の大きさに対してです。次に事実に基づく製作ですから見どころを好き勝手に入れられないという事情があるのせよ見せ場が少ない気がしました。監督は事実を曲げず、うまく誇張して見せ場を作るべきだったと思います。グラディエーターの最初のシーンはそれだけでノックアウトされました。そんな作りができる監督ですから。
 挙げれば不満はまだありますが、大変良くできた映画です。出来とは違いますが、腐敗が一掃されたんだとわかっただけで観てよかったと感じました。何を隠そう実は私も曲ったことが嫌いな性格なもので。
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  1. 2008/02/03(日) 00:44:20|
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