ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

ルオーとマティス展

 実は銀座のためながという画廊でルオーの展示があって観に行ったら、汐留の松下電工のミュージアムでルオーとマティスの展覧会があるのに気づき行ってきました。
 ルオーとマティスの組み合わせですが、なんと、2人は同時期にギュスターヴ・モローの生徒だったということです。このときから将来を嘱望された才能を垣間見た2人ですが、友人として数十通の書簡が交わされたと、最近わかったようです。
 ルオーもマティスも大好きな画家です。ルオーは神聖さを感じるところが好きです。展示を観ると相変わらず、そのような雰囲気を湛えた作品が見受けられます。ただ、今回初めてサーカスを題材とした作品を観ました。青を基調とした3人のピエロが並んだ「サーカス」は素晴らしかったです。あと、「タバラン騒々しい踊り」も大変素晴らしいものでした。サーカスをテーマにしている作品もやはり表の世界、明るい面ではなく裏舞台や悲哀など、影の面を表現している作品が多いのはやはりルオーらしいと言えます。
 それに引き替えマティスは明るい面を表現する画家です。マティスはピカソと並び評される画家ですが、私は最初のころその良さがわかりませんでした。色彩の魔術師などと言われますが、それはぱっと見に関してのことです。もちろん色彩感覚は素晴らしいです。でもマティスの真骨頂は構図のバランス感覚です。今回目を引いたのは、「座る踊り子」、「黄色のドレスとチェックのドレスの娘」、そして、「両手を合わせた女の顔」いずれも構図が完璧です。構図の完璧さを気づかないようにしている加減さえも完璧です。一見なんてことない絵に見えますが、良く見ると、いえいつまで観ても飽きの来ないバランス感覚は凄いの一言に尽きます。一見普通、実は凄いというのは本当にかっこいいです。

松下電工汐留ミュージアムにて ~5/11
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  1. 2008/03/25(火) 23:36:23|
  2. アート
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

ハチャさん、こんにちは。
ルオーは私も大好きな画家です。「神聖さを感じる」というのは、ぴったりの表現だと思いました。
マティスは、なにか落ち着かないような気がして、それほど好きではなかったのですが、少し印象が変わりました。観る度に、気付くことがあったり、見方が変わったりするのが名画と呼ばれる作品なのかもしれませんね。
  1. 2008/03/30(日) 21:59:58 |
  2. URL |
  3. ute #yDVS15YA
  4. [ 編集]

uteさん
 ハチャです。マティスの絵は理屈ではなく感覚的に人の心に入ってきます。入って来られたほうは何が良いのかと考えてしまいます。ここが良いという感覚が他の画家より少ないように思います。言うなれば鑑賞者の無意識に入り込むかのようです。マティスの計算はそれほど緻密なのだと思います。実はマティスの名作、ダンスは私はどうしても好きになれないのですが、観るたびに惹かれます。装飾のない裸であるということ、最小限の色使い、構図の単純さなどが私の無意識に入り込んで支配します。恐るべしマティス。
  1. 2008/03/31(月) 22:27:46 |
  2. URL |
  3. ハチャ #-
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