ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

エディション・コウジ・シモムラ(六本木)

 3年ほど前に乃木坂にあるレストラン馮に行ってその店のシェフの力量にびっくりしたことのを覚えています。その後なかなか行けず、去年再訪し、味に変化を感じつつも最後まで食し店を出る時にシェフの交代を知りました。それから、前シェフの下村氏の次を期待しずっと待っていました。芸能人には追っかけのファンがいますが、有名料理人にもそういうことがあります。私の場合、それがボスケッタの鵜野シェフでした。三鴨氏、そして下村氏もそうです。店をやめたけど次はいつ、どこに?などと期待します。それは私だけではないようで、前出の2人はインターネットにそんなコメントが当時引っ掛かりましたし、その世界の専門家と食の話で盛り上がった時に、実は私も期待していたのですが次の店決まったらしいですよなんて話を突然聞かされたりしました。出店は去年の12月というのを今年聞いたのですが、ようやく訪れることができました。
 前菜と主菜とデセールで¥4200のデジュネを選びました。主菜は魚か肉の選択ができます。

前菜は冷製ブーダンノワールと紅玉リンゴのコンビネーション
下村前菜


主菜は的鯛の軽やかなフリット ブロッコリーのクーリーとレモンのコンフィテュール
下村主菜

 思わず、勢いコメントしたくなる料理というのが世の中にはあります。力強いとか、刺激的であるとかそんな、作り手と食べ手が相対するような料理です。そんな料理があるなかで下村シェフの料理はやはりいつも優しく身体に入ってきます。
 我々はテーブルに料理が供出されるたびに緊張しスプーン、フォークを口に運び、そして言ってみれば舌で検問、検閲するのです。でも下村氏の料理は違います。検問がそもそもなかったかのように突破し一気に脳と身体に入ってきます。食べているのに受け入れられているような、そんな主客逆転状態です。舌を素通りはしているものの料理そのものの印象はきちんとそこに、そして、身体の細胞レベルに記憶として刻まれているのです。不思議な気分です。特別高等な技術を駆使しているのではないと思います。恐らくそれなりの力量の料理人ならできる多くの行程を一つ一つ丁寧に行って構築するからこそ、こんな味になるのでしょう。美味しいという感覚を超えているそんな味のような気がします。バランスの妙味、当たり前の積み重ねの極致なのでしょう。とにかくお見事というほかありません。
 食事後に今日食べた料理のレシピが印刷された冊子を頂きました。選択の余地がないからこそできるサービスなのでしょう。それにしても、こんなサービス初めてです。

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  1. 2008/04/20(日) 09:55:12|
  2. 食(レストラン)
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