ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

ラ・フォル・ジュルネ(フランク・ブラレイ)

 リヒテルは結構シューベルトの録音が残っています。時の音楽評論家(?)は「何故退屈なシューベルトばかり...」と言ったようですがリヒテルは意に介さず。これは有名な話ですがグレン・グールドはリヒテルのシューベルトは素晴らしいと絶賛しています。確かに、シューベルトは地味かも知れません。たぶん演奏する人によって最も印象が変わる作曲家のひとりでしょう。去年シューベルトを聴こうとリヒテルのCDを図書館で探したらいずれも貸し出し中になっていました。みんなご存じなんですね。それでやむなくブレンデルにしたことを覚えています。ブレンデルも悪くはなかったです。でもリヒテルで是非聴いてみたいと思いました。未だにリヒテルは聴けていません。そんなこんなしているうちにラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの季節になってしまいました。
ラフォルジュルネ2008

 今年のテーマは本家のナントと同様シューベルトとウィーンです。去年少し入れ込んだシューベルトですから、聴かないわけにはいきません。フランク・ブラレイをなんとか確保、演目はピアノ・ソナタ第20番。
 演奏ですが最初のうちは気負いのようなものを感じました。気のせいか観客を惹きつけようというような、そんな感じがしました。私はその感覚に若干の違和感を覚えて集中して聴くのをやめ、リラックスして聴くことにしました。そして、途中からは考え事をしながら聴いていました。素晴らしい演奏というものは考え事をしていても惹きつけるものです。考え事が止まらないということはそれだけの演奏であるということです。
 さて、曲の後半過ぎでしょうか、ブラレイは自分の世界に入っているような集中した演奏となったのです。すると程無く聴いている私もその世界に引き込まれていきました。それからは濃密な音楽でした。音が濃密というより、音楽世界、精神性を感じる世界の空気感の濃密さです。素晴らしい演奏でした。
 ブラレイをちょっとイケメンのピアニストと見る向きがありますが、外面だけではなく内面、つまり音楽性もかなり高いレベルであることを今回示してくれたと思います。

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  1. 2008/05/03(土) 18:18:21|
  2. 音楽
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