ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

舟越桂 夏の邸宅

舟越桂
 舟越の木彫の像は好きである。彼の作品で一般に知られているのは天童荒太の永遠の仔の表紙でしょう。何か憂いを含んだ表情のマフラーを巻いた女性像。この作品だけではなく舟越の作品はどれもちょっとつかみどころのない独特の表情をしています。彼がそのような表情の作品を作るのではありません。そのような表情をしている人にモデルになってもらうのです。街中で気に入った表情の人にモデルになってくれるよう頼むということを聞いたことがあります。

 以前は人間の姿そのままだったのが、その後、背中に手が生えたり(21:水に映る月蝕)、ひとつの身体に二つの頭が付いたり(19:雪の上の影)。そして、最近はスフィンクス。しかも両性具有。
 ぱっと見は違えどやはり舟越の作品であることはすぐにわかります。それは長い首と身体を表現する独特の柔らかさを感じるライン。でもやはり顔の表情が鑑賞者にいろいろ想像させます。
 作品No.1の見晴らし台のスフィンクスですが、頭の上に小さな別の頭と手が生えています。これは見た目からするとたぶん舟越自身ではないかと思います。
 いちばん気に入ったのは浴室に展示されてあった「6:言葉をつかむ手」でした。あと「17:肩で眠る月」も良かったです。木像が好きなせいもありますが、ドローイングなどの作品はほとんど見ないで美術館を後にしました。邸宅は人がいることが当たり前なのです。そこに等身大に近い木像が置かれているので大変しっくりしていました。一般の美術館ではなく旧朝香宮邸である東京都庭園美術館で行ったことが功をそうしたのではないかと思います。

東京都庭園美術館~9/23
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  1. 2008/07/23(水) 20:01:20|
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