ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

コロー 光と追憶の変奏曲

コロー

 アトリエを飛び出して、さあ野に出かけよう。芸術の女神は森にいる。そして、そこには溢れんばかりの愛がある。

コローの言葉です。

 何と言ってもやはり風景画が良いです。コローの風景画の大部分には人間が描かれています。人間がいない風景画よりいた方が好きです。

 風景画では「ヴィルダブレー牛飼い女のいる森の入口」
これが一番気に入りました。道が奥に延びておりそれで奥行きを出しています。道に降り注ぐ陽の光は所々木に遮られ明暗を作っています。なんてことない風景の絵なのですが心に残ります。

 私がコローの風景画に何故惹かれるかを考えてみました。それは葉が生い茂る大きな木の存在です。その葉が風にそよいでいるように見えるのです。つまりは葉の音が聞こえるかのような錯覚です。その効果は葉に焦点をあててないことにより実現しています。コローの時代に写真がでて、コローは写真に影響されたと言われています。普通絵画はどのポイントも焦点が合っています。でもコローの絵では写真で言うところの被写界深度が浅い、そんな描き方が随所に見られます。
 また、コローの絵の特徴としてグレーがあります。空、雲、樹木、それぞれの違いを際立たせるのではなく溶け合わせるためにグレーを使っています。そのグレーも白と黒から作るグレーではなく、青、茶などを合わせて作るグレーを使っているとのことです。いろんな色が混ざることによりできる色がグレー。自然が作り出すグレーをカンバスに表現したのでしょう。

女性をモデルとした絵では
「青い服の婦人」が印象的でした。
 女性は斜めに背を向けていると言うのがまず当時としては斬新だったのではないでしょうか。こちらに顔を向けているものの光は半分しか当たらず残りは影となっています。壁の深い色調に対して、青いドレスも少しくすんだ色合いです。しかし、そのせいで女性の肌の色が引き立ちます。女性の額を頂点として右肘、そして右肩で構成する肌色の三角形。そして、その三角形の下に現れる左手首。あからさまではない見せ方に特に惹かれました。

国立西洋美術館~8/31
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  1. 2008/07/28(月) 20:43:09|
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