ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

サラ・チャン(NHK音楽祭)

 料理の準備をしながらクラシックを聴こうと事前に録画したNHK音楽祭を選択しサラ・チャンを観ることにしました。彼女が登場してただならぬ雰囲気を感じ料理を作った後に観ることしました。この判断は正しかったようです。曲目はブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番です。指揮はジャナンドレア・ノセダ。私はわりと好きな指揮者です。さて演奏が始まってすぐに音の素晴らしさに驚愕しました。伸びやかでスケール感があり豊かで艶やかな音色。ちょっと変な表現ですが豊満でエロティックさを感じる局面さえあります。
 圧倒的なテクニックがありながらそれに耳が行かない、つまり感じさせないことにさらに驚きました。それはひとえに音楽性にあるのであろう。チャンは時折、前に後ろに3、4歩動きます。そして、のけぞりもします。一生懸命さ、めいっぱいさなど微塵も感じなく、ゆとりが感じられます。とにかくどうにいっている立ち姿です。N響のメンバーも明らかに引っ張られているのが目つき、顔つきでわかり、見事な呼応を見せます。物凄い演奏、もしかしたら歴史を見たかも知れません。
 演奏が終わった瞬間に終了が待ちきれないブラボーが何人もの観衆から、そして私も。チャンは演奏が終わった瞬間に破顔。いやー「どうよっ」というような笑顔には参りました。今まで聴いてきたヴァイオリニストはなんだったのだろうか。そう思ってしまうほど圧倒的な演奏でした。久しぶりに泣きました。言葉に出たのは「良いもの見せてもらった。」ということ。
 さてチャンのインタビューでこのようなことを言っていました。
「指の動きを超えた音楽家、心と魂で演奏する音楽家が目標です。音楽で呼吸して身体から音楽が滲み出ることが目標。」
 これが21歳の言葉であろうか。そういえば、チャンは7歳でジュリアード音楽院に入学したとか。精神の成長が人より早いのですね、きっと。

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  1. 2008/11/04(火) 22:26:59|
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