ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

セカンド・ネイチャー 吉岡徳仁

吉岡徳仁

 記憶から生み出される第2の自然、デザインの未来を考える。これがこの展覧会のコンセプトとのことです。第2というのは第1が自然そのものに対して、テクノロジーや何らかのアイデアを介した新たな自然。

【ヴィーナス―結晶の椅子】吉岡徳仁
 水槽の中で結晶を成長させることにより作り出す椅子。角砂糖を積み上げたような椅子。この椅子は水槽に入ったままです。透明なガラス水槽の中に透明な水に満たされ、そこに透明な結晶の椅子が存在します。とてもピュアな感覚の作品。

【地のかけら】安部典子
 正方形の紙にフリーハンドで描かれた線を一枚ずつカットして積み重ねた作品。等高線を表した山、谷の模型のような感じです。そんな模型は木製でしょうが、これは紙。一つの作品に重ねた枚数は1000枚。風雨で浸食されたかのように滑らかになっているのが自然を感じさせます。

【迫る光】中川幸夫
 前衛の生け花作家であるがガラス作品も作っているとは知りませんでした。作品は手の格好をしたもの。作品の良し悪しより、私にとって中川の作品を見ることができたということだけで十分です。中川は高齢ゆえ生け花の作品は観ることは難しいのでしょう。写真集でも探してみなければ。

【Water block】吉岡徳仁
 バーチョコのような造形をしたガラスのベンチ。雨の日に姿が消えるように見えることを考えた椅子。会場では3つあり、作品には座ることができます。制作過程の映像が流れているのを座って眺めるように配置されているのが一番右の椅子。これは誰かしらが座っています。一番左は誰も座っていないですが、これが狙い目で上部から椅子に当てられた光が椅子を透過し床に落ちているのがとても綺麗です。

【CLOUDS-インスタレーション】吉岡徳仁
 天井から何百万本(?)もの細いビニールコードが垂れ下がっています。その長さはランダムなので雲のように見えます。一番大きな展示室の天井全てを埋めています。壁が白で雲も白。環境音楽の効果もあって不思議な心地良さのある空間です。
 飛行機の窓から見える雲海を指して歩けるんでしょという人がいました。それはできないよと笑って答えたことを覚えています。この展示室に入ったとき、見上げるという角度は違うもののすうっと意識が雲に奪われる感覚があり、次の瞬間には雲の中を歩いていました。壁際の白と雲の白が重なり雲と自分の距離感が取れない、そんな錯覚が起るポイントがいくつかありますので、それを探すのもの一興でしょう。本当に見事な空間デザインです。

 ワタリウムのように半券にサインをすれば会期中再入場できるシステムをとってくれるとありがたいのですが。もう一度見るに¥1000は高いです。

21_21 Design sight ~1/18
スポンサーサイト
  1. 2008/12/01(月) 00:00:40|
  2. アート
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<エディプス王(N響:シャルル・デュトワ) | ホーム | 庄司紗矢香の音楽スタイル>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mwzelda.blog22.fc2.com/tb.php/392-11294c88
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

ハチャ

Author:ハチャ
アーティスティックなものが好きな私です。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する