ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

細川護煕展(壺中居)

 この人を形容するには「軽々と」というのが相応しいのではないだろうか。実際のところ本人がどれほど努力しているのかわからないが、一般の感覚ではやはり「軽々、あっさりと」である。古くは熊本県知事。そして、国政に打って出たときに、日本新党を一人で立上げます。その時のコメントが「今は私ひとりの第1バイオリンだが、そのうちオーケストラとなる」その通り、衆議院議員を経て勢力を増し最終的には内閣総理大臣に。その後いろいろあって辞任。権力やその他もろもろの欲に固執しない人。でもそれは望みうるものを既に持っているからではないでしょうか。細川は政界を引退し新聞、テレビなどのメディアから隔離された隠遁の生活に身を置き陶芸の道に入ります。その成果が日本橋にあるギャラリー壷中居で観ることができます。

 驚きました。長年修行をした一流の陶芸家の作品と見た目変わらないです。どうしたら短期間にこれだけのレベルに達しうるのだろうかと不思議です。辻村史朗に1年ほど教えを乞うたとのことですがそれにしても...です。作品は茶碗、花器、壷、皿など多岐にわたります。そして、焼きも萩、備前といろいろです。どうも、これは産地から土を送ってもらうことで実現しているようです。
 料理を作るためには味の記憶が必要と言われます。もちろん食べたからこそ再現できるのです。これから考えると細川氏はいろんな素養を持ち合わせて、庶民が触れることのない優れた芸術に囲まれて育ったのです。だからこそ再現しやすいと言えるでしょう。ただ、再現できる技量、才覚、感性を持ち合わせているかどうかはもちろん別です。
作品を観て廊下に出るとそこには本人が立っており、お互い目があってしまいました。どう反応してよいか分からず軽く会釈をしました。なんだかいい枯れかたをしていたように思いました。

壺中居~5/30


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  1. 2009/05/29(金) 20:50:42|
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