ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

コート・ドール(三田)

 レストランと言うのは食事に行くところなのですが、食事だけではないと位置付けてしまうそんなレストランが世の中にはあります。だからこそ、例えば店に行くまでの道中も大切にしたいと考えてしまったりします。しかし、この店は予約の電話を入れる段階から、そのストーリーが始まっているのです。私はこの店に予約の電話を入れるたびに気持ち良い心地を感じます。それしても、馴染みの人ならともかく、どこの誰ともわからぬ相手に対して、予約の手続きを終える短い時間で相手のことをある程度察するその洞察力というのは凄いと思う。

当日のメニュー
・赤ピーマンのムース
・オマールのカクテル
・季節の野菜のエチュベ
・のどぐろのロースト
・牛尾の赤ワインソース

ワイン
・グラスシャンパン
・2006サンセール
・2005ジヴリ1cru

 何度食べても斉須シェフの料理は素晴らしいです。ただ、以前より落ち着いた味付けになったように感じました。良く言えば円熟でしょうか。もしそうであるならば、この店の料理を「普通」と言ってしまうお客も多く入るでしょう。例えば店の料理に対していつも挑む感覚、対峙したいと思う人はコート・ドールには不向きかもしれません。楽しく会話していれば、もしかするとうっかり食べ過ごしてしまうかもしれない料理。でも私たちは料理と会話しながらお互いとも会話をしました。
 それにしても若い頃のちょっと尖がった味付け、それを丸くしただけではこうなるとは思えないです。私が最近目指しているのは後ろ髪を引かれるレシピ。そのときはそうでもないのだが、食べ終わった後、例えば翌日に強烈に惹かれてしまうレシピ。コート・ドールの料理はもちろんそのときも良かったのですが、やはり翌日に思いが募ります。「どうやったら、あんな味が出来上がるのだろうか」どこにでもありそうなあじだけど、皆目見当もつかない味。特にのどぐろのエシャロットソースが見事でした。

 さてこの店でもう一つ注目すべきはやはり接客です。この店の接客の考え方は恐らくこうです。接客とはお客のことを殆ど把握しているのに、それをお客に感じさせないこと。私はこれが出来ている店をこの店以外に知りません。メートルの松下氏もそうですが、他の給仕、ワイン係も見事なこなしでした。とにかく皆さん良く勉強しています。お客との見事な距離感で本当に快適でした。コート・ドールにその時々の特別な接客を期待してもそんなものはありません。私にとってはこの接客こそが特別な接客なのです。
 

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  1. 2009/08/09(日) 19:57:36|
  2. 食(レストラン)
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