ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

パガニーニの主題による狂詩曲 ( 上原彩子 )

 去年(12/18)パガニーニの主題による狂詩曲をユジャ・ワンが見事に弾いていたのを観て、上原彩子ならどう弾くのだろうかと思ったものです。すると今年にそれを確認する機会が程なく訪れました。上原は2月に大きなお腹(臨月?)でプロコフィエフを弾いているのを観ましたが、この日は無事出産後の姿に。
 演奏が始まって直ぐに音が悪いと感じました。ガチャガチャした音。直ぐに理由を考えました。ホール、ピアノ(スタンウェイ)、席(7列やや右寄り)、本人の調子。分からず終いで聴き進めます。さて私の勝手な表現ですが上原にはちょっとした節回しがあります。調子の良し悪しはそれがすんなり出てくるかどうかで、ある程度判断できるかもしれないと思いました。その節回しですが、それなりにありましたから本人の調子は悪くはなかったようです。それでも、ピアノ、特に強音での音の悪さは相変わらず。しかしながらこの難曲を見事に弾きこなし、一気呵成に進みます。そして、後半の半ば、ピアノが一人で奏で始めるこの曲の最も美しいと言われる旋律に入ります。その直前はテンポがだんだん遅くなるのですが、この減速加減が本当に見事でした。滑空する水鳥が徐々にスピードを落とし、殆ど速度が無くなり湖上に着水するが如し。麗しい減速感。さてその後の旋律ですが驚いたのはなんとインテンポ気味に弾いたことです。上原の解釈なのでしょうか、それとも今現在はそんな気分なのだろうかなどと思いました。いずれにしても、聴衆少なくとも私は裏を突かれた感じです。結局、一曲を通して上原節はそんなに多くは無かったです。難曲ですが上原ならもっと上手く弾けたのではないかという印象がありました。調子が悪いとかではなく、もしかしたら練習不足なのかも知れません。例えば、2人の育児のせいとか。そんな私の思いとは裏腹に聴衆は大満足、ブラーボがたくさん掛かりました。ユジャ・ワンの時は声が掛からなかったにもかかわらずです。この曲は以前からよく弾いていたらしく、周りからもこの曲は本人に合っているとの評判だったらしいです。と言うことは私の耳がおかしいということ!?

11/3 サントリーホール

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  1. 2009/11/05(木) 22:03:14|
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