ハチャの深層

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ラ・フォル・ジュルネ2010(ショパンの葬儀再現)

 この公演を選んだ後に気付いたのですが、1849年10月30日パリ、マドレーヌ寺院で行われたショパンの葬儀を再現とありました。そのときが以下の4曲だったということでしょうか。なんというかショパン生誕200周年の音楽祭で葬儀の再現というのは大胆というか斬新というかちょっと凄いです。でもミシェル・コルボが演るなら誰も異論はないでしょう。

ショパン:前奏曲第4番 ホ短調 op.28-4(オルガン独奏)
ショパン:前奏曲第6番 ロ短調 op.28-6(オルガン独奏)
ショパン(ヘルツィン編曲):葬送行進曲(オーケストラ版)
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626

 葬送行進曲は3部構成で1部と3部はおなじみのメロディー(タン、タン、タタン、ター、タタン、タタン、タタン)ですが、2部は他の部とは結構印象が違います。アルゲリッチのピアノでのCDを聴いたのですがやはり聴きなれたメロディーの印象が強く、その間に挟まれた第2部はあまり印象に残りませんでした。しかし、今回オーケストラ版ということもあるのかもしれませんが、素晴らしかったのです。なにか包まれるような感覚です。言ってしまえば羊水に浮かぶよう。音楽における感動の多くは情熱だったり、技巧だったりと演奏側の発するアグレッシブなものを観客が感じる場合なのでしょう。でもシンフォニア・ヴァルソヴィアの表現は違いました。凄いです。こんな表現がありうるんだという感じです。5月の陽だまりにぼんやりと佇む気持ち良さです。そう言えばこの曲は指揮者無しでした。
 最後はコルボのモツレク。まずローザンヌ声楽アンサンブルの合唱が素晴らしかった。残念ながら日本人合唱とは違います。母国語ではないにせよかけ離れたわけではない言葉の発音のせいというのもあるかもしれません。
 前の曲でもそうでしたがこの曲のオーケストラも素晴らしいものでした。でも結局のところミシェル・コルボが凄いのでしょう。温かかったです。それは音楽を奏でるために楽器と声楽を使うというより、温かな空気感を作り出すために使うという感じです。そうでなければ、コルボが魔法をかけたかです。いや、案外そうなのかもしれません。もしくは聴衆に掛けた催眠術。あなたはまだ生まれる前です。母親の体内で羊水に浸かって心地よい気分です・・・そして自らの拍手で我に返る。コルボは凄すぎます。来年も行かなくては。

5/3 19:30-20:40 東京国際フォーラム
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  1. 2010/05/03(月) 23:57:35|
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