ハチャの深層

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ショスタコーヴィチ交響曲第7番:テミルカーノフ(読売日響)

 一昨年だったか、NHK音楽祭で来日したサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団の音に驚愕したものです。もちろん長年君臨していたムラヴィンスキーに鍛えられたロシアの楽団だからというのもありましょう。でもそれを引き継ぎ維持しているユーリ・テミルカーノフの力量もあると推測しました。そのテミルカーノフが読売日響で客演指揮することに気づいたときは狂喜しました。自らの楽団のハーモニーを読売日響に望むべくもありませんが、それなりの音に仕上がっていることは期待してよいと判断したので行くことにしました。
 予想はしてましたがやはり驚きました。まずテンポが正確です。第1楽章で太鼓が同じリズムを刻みますが、それに従ってオーケストラは一糸乱れず演奏されます。そのときテミルカーノフは手を振りません。まるで楽団員自身が持つ共通のメトロノームに従って演奏するがごときです。ピアニシモからフォルティシモまで見事です。ミュートのときの漂う残響に一瞬ぞっとしたりの第1楽章は素晴らしいの一言です。最後辺りではあまりの素晴らしさに涙がこぼれそうになりました。
 2、3楽章も良かったのですが、やはり最終楽章でしょう。各弦のパートが重なるところではうねりを作り出し、ボーイングするたびに頭は夢心地に。駆け上がるようなクレッシェンドのかけかたなど、随所に魅力的な箇所をちりばめられていました。もちろん、テミルカーノフにしてみれば何百回と振っている曲なのでしょうから、完成度が高くなって当たり前なのかもしれません。それにしても凄い。凄いものを聴かせて頂いたとはっきり言えるでしょう。終わるなりたくさんのブラボー、そして割れんばかりの拍手。でもテミルカーノフはいつものようにクールでした。

5/11 サントリーホール
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  1. 2010/05/12(水) 19:45:23|
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