ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

七月大歌舞伎(暫、馬盗人)

歌舞伎暫

 もう随分前のことになりますが、歌舞伎入門というNHKの番組がありました。なんとはなしに観ていた時に歌舞伎の解説をしていた男の姿に背筋が伸びました。凛とした佇まいで男の色気を備えていました。それが市川團十郎でした。それから歌舞伎に興味を持ったというより市川團十郎のファンになったというべきでしょう。暫くすると白血病で入退院を繰り返すようになり、團十郎を観る機会を逸しました。そのときから随分長い時が経ちました。観るなら是非とも荒事を観たいと思っていたので「暫」という演目はうってつけでした。
 劇場で初めてみたのですがやはり雰囲気というのがよいです。そして、歌舞伎というのは本当に娯楽だと実感しました。コンサートや演劇ですと拍手は最後だけですが、歌舞伎は演技のそこかしこで自然と拍手が起こり、そしてタイミング良く掛け声がかかります。團十郎扮する鎌倉権五郎景政が登場しての自らを名乗る長台詞の途中では「本年歌舞伎座建て直しにて新橋演舞場にまかり出た」というアドリブを入れるところなど観客に魅せるというより、観客と一緒に芝居を作っていくというそんな感覚が感じられました。

【馬盗人】
 この作品は昭和31年初演とのことですが、当代坂東三津五郎が新たに振付し平成8年に復活上演させて、いくたびか上演されているようです。ストーリーも台詞もわかり易いです。見どころはやはり馬の演技です。前後の足が揃っていることはもちろんのこと足の表現力がとても魅力的です。途中前足を高く上げるなどびっくりする場面もあります。展開の上手さという意味では馬の擬人化のタイミングです。観客は人が演じている馬を馬として観ているのですが、その馬のままで馬が人化していく様に驚きを覚えます。落ちも見事ですのでできれば予備知識無しに観ることをお勧めします。私は涙が出るほど笑ってしまいました。

新橋演舞場 7/24


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  1. 2010/07/25(日) 19:38:09|
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