ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

田中一村 新たなる全貌

田中一村

 まだ日本画が主流だった昔の話です。画家がフランスに渡りアクリルによる絵画を学びそして日本に帰国する。アクリルで日本の風景を描くとどうも違和感のある絵になってしいスランプになってしまう。日本とフランスの違いは光の強さと空気。強い光、鮮やかな色彩を表現するにはアクリルの画材があっているわけで、日本の湿った空気感を表現するのは岩絵の具が合っている。
 それから考えると亜熱帯の奄美を描くならアクリルのほうが合っているのでしょう。でも田中一村は日本画家。田中一村は50歳に奄美に渡り岩絵の具でその風景を岩絵の具で描くのです。多くの人がそうでしょうが私も一村の奄美時代の絵に惹かれていました。その絵は一見するとべた塗りされたポスターのようです。でも惹かれる。何故惹かれるのか考えた時見えたのは絵に漂う空気感。亜熱帯の植物は立体感を消し平面的に描かれたり、塗りも割と均一に塗られたりしているのは彼が表現したかった空気感を浮かび上がらせるために取った手法ではないかと思ったのです。実際に美術館で観ると確かに空気感は存在しました。具体的には少し色が霞んでいることで表現されていました。空気感を表現する必要というのは神性のある場所である内側から外の世界である海を描いている構図が多いことから推察されます。
 奄美以前で惹かれたもののなかでは屏風絵に観るべきものがありました。白と緑のコントラストが素敵な「白い花」、金色の背景が鮮やかな「秋晴」、下1/3にしか花が描かれていない「燕子花図」これは尾形光琳の同名の作品を意識したものですが上2/3が余白です。下から見上げての目線で描かれたような構図が斬新でした。これがなんとも言えず良かったです。


千葉市美術館~9/26

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  1. 2010/09/19(日) 20:28:13|
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