ハチャの深層

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フラウエン教会コンサート(シューマンへのオマージュ)

 クラシック音楽界では今年はショパンの生誕200年の年です。でもシューマンも同じく200年です。シューマンにとっては悪い時に生まれたということになるでしょうか。
 シューマンはドイツ生まれということでゆかりのあるドレスデンでの記念コンサートが先日テレビ放映されていました。
 シューマンは私自身きちんと聴いていないですが、印象としては楽曲は緻密です。その分派手さ、スケール感がさほど無いので印象に残りにくいのでしょう。この日はドレスデン国立管弦楽団の演奏で交響曲第3番「ライン」をメイン、その前に小作品を配した構成でした。前半の小作品がとてもよかったです。「ミニョンのためのレクイエム」が特に良かったです。若い指揮者で指揮は見事でした。ダニエル・ハーディングに似ているなと思いつつ最後まで観るとクレジットにハーディングと出てびっくりです。3年ほど見ないうちに顔が落ち着いた感じになったようです。それに教会での記念公演のせいか、指揮台ではそれほど踊っていませんでした。それでハーディングではないと思ったのです。
 それにしてもやはりハーディングの音は素晴らしいです。指揮台で踊るように指揮するくらいですから流れ重視なわけで見事でした。この人は若き巨匠などと称されることがあります。巨匠とは偉大なる実績に対しての称号なわけで、ハーディングを正確に表現するなら「我々は巨匠の若い頃をリアルタイムに観ている。」とでもいうべきでしょう。それはとても幸福なことです。偉大なる人と同時代に生きたという証しを感じることができるのですから。現存する人でほかに巨匠と言うに相応しい指揮者はアバド、それにピエール・ブーレーズでしょうか。もちろん私の贔屓も入っています。ブーレーズは若い頃は暴君と言われたそうです。豊かな才能に恵まれた人については若い頃は少しばかりやんちゃな位がちょうどいい、なんて思いますが暴君というのも凄いです。それが彼の才能に釣り合っていたのでしょう。
 そういう意味ではハーディングの落ち着いた顔つきが気になったし、音的にもいつも程の流麗さは感じられませんでした。その年で落ち着くんじゃあるまいなハーディング。殆どが自分より年上の楽団員に対して「違う!」と言い放つ姿を見たときには、そのくらいでなきゃと思ったものです。今回は記念コンサートだし、派手さの控えめなシューマンだったからと自分を納得させてハーディングの今後に期待するのでした。

演奏日時 2010.3.20 ドイツ ドレスデン フラウエン教会
放送日時 2010.9.27
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  1. 2010/10/06(水) 23:06:25|
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