ハチャの深層

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バッハ ミサ曲 ロ短調 (アーノンクール:NHK音楽祭)

 10月の下旬だったか新聞にアーノンクールの海外公演が今回で最後と載っていました。その公演を無理してでも行こうと思いつつ行けず終いでした。その公演が実はNHK音楽祭だったことに先週のテレビ放送で気づきました。今回の音楽祭テーマはドイツの3B(バッハ、ブラームス、ベートーヴェン)とのこと。アーノンクールはバッハを担当。曲目はミサ曲 ロ短調。自らのウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、そして声楽はアルノルト・シェーンベルク合唱団です。これは4年前の来日と同じです。

 いつものことですが音が出てびっくり。やはりアーノンクールは音の純度が違います。古楽器を使用したバッハの時代の音。正確に言うなら21世紀で表現可能な18世紀の音です。アルノルト・シェーンベルク合唱団のあまりにも清らかな声に恍惚になります。それはもちろんバッハの旋律のせいでもあります。合唱団は直立不動ではなく少し身体を揺らしながら歌っていました。リラックスしているように見えました。隣との間に余裕があるからそれができたのかもしれません。とにかく合唱団が素晴らしいです。レベルが高いです。ハーモニーはもちろんのこと合唱は透明度が高く芯はあるが優しさに溢れています。声の質がとんでもなく高いです。4年前の公演の演目モツレクでの合唱でも感じたことですが、今回の方が素晴らしい印象です。オーケストラの音は優しく、温かみを感じます。金管楽器さえも優しく響きます。少し離れた所で暖炉の火を感じている快適さみたいなものを感じます。でもこれは悪くすると印象に残らないこともあるかもしれません。
 それにしても素晴らしい、しみじみと素晴らしいです。どうして無理して行かなかったのだろうと後悔してしまいました。
 バッハについてアーノンクールがコメントしていたのが興味深かったです。曰く、バッハの音楽の魅力は謎。60年バッハの音楽に携わっているのに把握しきれていない。なぜ響きと音によってこんな語りかけができるのか、私の理解を超えています。そして、ミサ曲 ロ短調はバッハというより、この世の音楽の中で最高のもの。

放送:2010.11.27 (2010.11.24 NHKホール)

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  1. 2010/12/01(水) 23:18:54|
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