ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

東福寺 (龍吟庵)

 いつも人が行かない時期を選んで京都には足を運んでいたのですが、今回は年に1度の特別公開に合わせざるを得ませんでした。多分京都は紅葉の時期が一番の人出でしょうからいつもより千倍は混んでいます。誘導する係員が「尋常じゃないですから。」という。東福寺駅に臨時の出口を設けていたのには驚きました。まあ、千倍と言っても、みんなが行くところには行かなかったのでそれほど苦ではありませんでした。

龍吟庵2
 1年ほど前でしたか吉永小百合出演のシャープのテレビ アクオスのCMにも出ていたこの庭の作者は重森三玲。表現したのは雲間を漂う龍。中央の3つの石が龍の頭部、その他が雲間から現れる胴体部。頭部を中心として反時計周りに回って左上に尻尾です。細かい砂利は雲を表しています。黒と白の境界はモルタルを施しています。

 この庭には動きがあります。もちろん枯山水には常に水の流れという動きがありますが、この庭には龍と雲というもっとダイナミックな動きがあります。だから、観ていると落ち着かない印象があります。しかし、これは素晴らしいです。せいぜい1mの高さしかない石しか使っていないのに豪快さを感じます。普通の枯山水は縦横二次元の平面上の動きですが、この庭は垂直方向を含めた三次元の動きも表現しているからでしょう。雲間から龍が現れる水墨画はよくありますが、それを庭で表したというところが重森三玲の凄いところなのでしょう。今回は初見なので面白がっている面は否めません。何度も来ることを考えると躊躇するのかも知れません。

龍吟庵3
 使っている石ですが大きさや形だけではなくそれぞれ良いものを使用しています。

龍吟庵4
 右向こうの竹ですが、どれも途中で切れているのでわかりにくいですが正方形ではありません。よく見ると一番小さな四角が閉じられていないのです。つまり一本の線で繋がっているラーメンの器に良く見られる意匠の雷文なのです。もちろん庭の龍に対してのデザインです。

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  1. 2010/12/07(火) 00:07:41|
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