ハチャの深層

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ロビン・フッド (リドリー・スコット)

ロビンフッド
 リドリー・スコットとラッセル・クロウのコンビといえばグラディエーター。もちろん「プロバンスの贈り物」もそうですがやはりロビンフッドを観るとグラディエーターを思い出してしまいます。それは2世紀と12世紀と時代設定は千年違うものの現代から見ればどちらも「古い時代」と共通してますし、戦闘シーンの作りこみが似通っています。
【ストーリー】
 12世紀末十字軍の兵士としてフランスと戦っていたロビンはイングランドの騎士ロバート・ロクスレーの戦死に立ち会うことに。ロバートはイングランド王が戦死したため国に王冠を持ち帰る途中に待ち伏せにあったのだった。死を目前にしたロバートから剣を自分の父親に渡して欲しいと頼まれる。ロバートは父親に無断で剣を持ち出したことが気がかりだったのだ。ロビンは王が乗っていた馬の存在からそこに王冠を見つける。結局は王家に王冠を持って行くついでに剣を持ってロバートの故郷ノッティンガムへ行くことにする。イングランドへの帰途途中、剣の柄に刻まれた言葉に見覚えを感じるロビン。そして、ロクスレー家とは浅からぬ関係があることに徐々に気づかされていく。ノッティンガムへ無事到着しロバートの父親に剣を渡すと、なんと息子の身代わりになってこの地に留まってくれと頼まれる。村人たちは素朴な人柄のロビンを慕うようになり、ロバートの妻(未亡人)である気の強いマリアンも徐々にロビンに心を開くようになる。
 イングランド王は弟に引き継がれ重税を課すようになり、国民の不満は爆発。そんな状況下でフランスと戦わなければいけない苦境にイングランドは陥る。しかし、そこには策略の匂いが。


 リドリー・スコットは映画の監督賞というのにあまり縁が無い。一般の評価も高かったグラディエーターもアカデミー賞の監督賞を逃したがこの作品で再度チャレンジするつもりなのだろうか。ストーリーや展開などとてもよく練られた作品で完成度は高いと思います。ただ、ロビン・フッドですから、スケールの大きさとか深みとはあまり無いです。どちらかというとやはりエンターテイメント。ただしロビン・フッド自身はクールです。後半の最後辺りの畳み掛けるようなかっこ良さは特筆に価します。

・寝室に向かうロビンとマリアン。マリアンの硬い口調に対してロビンは「優しく誘えよ(Ask me nicely)」、そしていよいよフランス軍との戦いに出陣するロビンに対して、「夫は帰ってこなかったの」に対して、ロビンは再び「優しく誘えよ」と返す。
・フランス軍との交戦中、馬に乗った一人の兵士がロビンの元へ。それがなんとマリアン。マリアンを気遣うも彼女の表情を見るとすぐさまその兵士に命令を下す。
・陰謀の首謀者にマリアンが危うく殺されそうになロビンが助ける。男は馬に乗って背走。ロビンが弓矢で仕留めるが、その時の男の表情は恍惚。
・イングランド王がロビン・フッドへ出した死罪の御告げを村の木に張り出そうとした時のこと。「誰か釘を貸せ」とその時、どこからとも無く矢が紙をいり釘の代わりに。
 ラッセル・クロウはロビン・フッドにはマッチョ過ぎるがまあ、マッチョロビンもいいでしょう。彼はアウトロー役にはいつもはまっています。
 今回印象に残ったのはマリアン役のケイト・ブランシェット。リドリー・スコットの映画では珍しく脇役の女性が際立ちました。あと、ロバートの父親役のマックス・フォン・シドーが良かった。

 ロビン・フッドというと子供向けが多いが今回のは大人向けのクールなロビン・フッドである。物語は森で暮らすで終わるのだが、この後が一般に良く知られたロビン・フッドの物語なのだろう。
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  1. 2011/01/07(金) 00:00:39|
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