ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

ジュリアーノ・カルミニョーラ & ベニス・バロック・オーケストラ

 バロック音楽というのはどこから聴き始めててもよいし、どこで聴き終わっても良いのです。中学の音楽の授業でオーディオアンプのボリュームを操作しながら担当の教師が語った言葉。そのとき私はバロック音楽の聴き方に頷くしかなかったのです。確かにバロック音楽当時はBGM的に聴かれることが多かったのであろう。それは今だって、少なくとも私に限っては大して変わらないのです。部屋でパソコンを使用しているときや料理の下準備をしているときにうってつけである。つまりは聴くことに集中しない音楽。
 先週録画したこの番組もそんな時のために取って置いたのだが、聴き始めると驚きました。ジュリアーノ・カルミニョーラ(v)、ベニスバロックオーケストラともに私は初めてでした。普段はそれぞれ単独で活動しているようですが、この組み合わせでツアーをしての来日だったようです。
 まずはベニスバロックオーケストラだけで登場。リュート、チェンバロ、チェロ以外の弦楽器は立っての演奏です。まず音の良さに驚きです。濁りの無い純粋なというのでしょうか綺麗な音です。感覚的には優しく温もりを感じます。音の純粋さと温かみというのは相反する気もしますけどもでそう感じます。もちろん、温かみは奏でる楽曲のせいもあるでしょうが、それだけではないのは明らかです。
 20分ほど経過してジュリアーノ・カルミニョーラの登場です。ここでいきなり滑舌が良くなります。滑るようです。バロックでこんな表現は変ですがスリリングです。この時点で私のというか一般のバロックのBGM的なイメージではなくなります。ドキドキしながらバロックを聴くなんて初めてです。テンポが遅い時はカルミニョーラのヴァイオリンの艶やかさが感じられ多彩な表現力に感心します。演奏曲目はアルビーノ、ガルッピ、タルティーノ、ヴィヴァルディと私はあまり馴染みの無い作曲家のが多かったです。初めて聴いても演奏の素晴らしいは充分伝わりました。アンコールでヴィヴァルディの四季の「夏」を演奏したのですが、これは何度か聴いたことがある曲ですのでその違いが歴然としました。テンポの速い曲ですが、もっと速い。でも速さに違和感がないのはテクニックのなせる技です。驚きです。
 全く素晴らしい演奏会でした。これはバロックの現代的な一つの表現なのかもしれません。もちろん誰でもできるというわけではありませんが。

2010.12.01 紀尾井町ホール (放送NHK 2011.02.04)
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  1. 2011/02/12(土) 01:31:01|
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