ハチャの深層

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ロジャー・ノリントン (ベートーヴェン&エルガー交響曲第1番:N響)

 ピリオド奏法のロジャー・ノリントンである。5年程前のNHK音楽祭で彼のピリオド奏法の指揮に感激して是非とも生で聴きたいと願ったものである。

 公演に先立ち、ノリントンから東日本大震災の被災者に哀悼の意が伝えられました。この公演と同じ時期にスイスのチューリッヒで東日本大震災の慈善音楽会が開かれたのですが、そのコンサートの指揮をノリントンは依頼されたとのこと。もちろん、同時期に日本にいるのでと断ったそうです。

 この日の演目はベートーヴェンとエルガーの交響曲第1番なのですが、被災者のためにということで最初にエルガーのエレジーが急遽演奏されました。

 さてベートーヴェンのエルガーの1番ですが、ノンビブラートのシンプルな音です。装飾を排すということは、華やかさに欠けるのに繋がります。その辺りのマイナス面は音の強弱、抑揚を普通より強めにして変化を付けているように思いました。ただ、ベートーヴェンの1番のティンパニーはちょっと耳触りでした。音が大きいというよりどこか割れたような音だったのです。
 ピリオド奏法は音がシンプルですがノリントンは上手く音を操り、音量の凹凸が強調されて立体的ですらあります。レリーフではなく大理石の彫刻。ここぞというときはそんな感じでした。エルガーは第3楽章が異常に良かったです。楽章が終わったらノリントンも演奏が思い通りに入ったのか音を立てずに拍手をしてました。第4楽章も終盤は素晴らしかったです。ワーグナーを彷彿するスケール感は幻想的で、雲間から光が射す光景を見る感覚がありました。素晴らしい指揮者です。

2011.04.17 NHKホール
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  1. 2011/04/19(火) 06:43:28|
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