ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

映画 阪急電車

阪急電車

 副題に「片道15分の奇跡」とありますが、いわゆる奇跡は起きません。乗客たちが奇跡のつながりなのです。

 人は時々良い話を聞きたいものです。素晴らしく良い話はたまにでよいですが、ちょっと良い話は時々欲しいものです。そんな話が宝塚~西北口間の乗客たちに生まれます。ちょっと良い話だけでは映画が成立しないのですがちょっと良い話がうまく繋がっているところがこの映画(原作の小説)のつくりのうまいところです。
 結婚を間近に控えた女が同僚に男を寝取られ、その時たまたま子を宿したため結局、男は責任を取ってその同僚の女と結婚することに。捨てられた女は男と女へ仕打ちをするために結婚式への出席を条件に別れることを承諾。こんな過激な話で始まります。いろんな話が出てきますが基本的には車内とその沿線での出来事ばかりです。
 孫(芦田愛菜)と一緒に電車で移動するちょっとお節介なおばあちゃん萩原時江(宮本信子)を中心に物語が進みますし、エピソードも彼女のお節介が引き金になっています。でも最後あたりで若かりし頃のフィアンセに似た若者(玉山鉄二)に声をかけられ思わぬ展開をしたのが一番受けました。まさか見ず知らずの若者の言葉にトラウマから解放されようとは時江も夢にも思わなかったことでしょう。まさに情けは人のためならずに似た現象です。このときの玉山鉄二の喋りが異常に惹かれました。萩原時江と孫(芦田愛菜)に対してではあるのですがほぼ若者が一人で喋り、それで時江の頑固な考えを変えてしまうのです。そのセリフの長さ、わかり易さといい殆ど完璧だと思います。それに玉山の口調も何気なさがよかったのだと思います。心温まる映画です。

 東日本大震災のおかげでこの映画が描く絆、縁を強く意識してしまいます。袖触れ合うも他生の縁。縁も絆も思ってもみなかった所にあるものなのでしょう。それを掴むかどうはその人しだいなんですね。
 それで「(白いドレスでの)討ち入りは成功したんですか?」そんなお節介も他生の縁?

スポンサーサイト
  1. 2011/05/13(金) 01:48:59|
  2. 映画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<円空仏(荒子観音) | ホーム | アルネイス(フォンタナフレッダ)>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mwzelda.blog22.fc2.com/tb.php/577-e184d94f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

ハチャ

Author:ハチャ
アーティスティックなものが好きな私です。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する