横浜で18年という長きに渡り行われている横浜ジャズプロムナードに行きました。有料公演はどこでも入れるチケットしかなくいろんな場所を回遊して欲しいとの思惑のようです。しかし10/9は私の時間の余裕がなかったのでランドマークプラザで行われた無料の公演に行くことにしました。予め良さそうな出演者について調べ川上さとみのピアノトリオに決めました。会場には時間前に着いたのですぐ近くの鎌倉シャツに入って時間を潰していると程なく演奏が始まりピアノの音が聴こえました。その音にビックリ。 事前調査でハンク・ジョーンズが川上のピアノは音が良いと言っていたのですがまさかの音です。
すぐさま手の位置が良く見える場所に移動。一番目に留まったのは手首を柔らかく使っていること。ジャズにあっては手首はそれほど動きませんが川上は違いました。次にどうしてこんなに音が良いかを分析してみました。1音だけポンと弾くときの音の立ち上がりがよい。音の強弱をつけているがその強弱自体の加減とバランスが絶妙。速いパッセージも音が明瞭。音の良さとは別ですがルバートを多用していましたがこれが良かったのです。必要以上のルバートは曲の印象を悪くします。でも川上のルバートはどれもセンスが良いです。
一般的にジャズはクラシックほど音を良くするのに一生懸命ではありません。私が思うにジャズはいわゆるジャズしていることが一番重要なわけです。川上の演奏はジャズしていないと言いません。しかし、音を良くするのに腐心することがジャズすることへの意識が疎になってしまうのではないかと心配してしまいます。しかし、それでも川上の音は素晴らしい。たとえジャズしてない演奏だと言われようと素晴らしいです。エレガントで艶のある素敵なジャズなんて久し振りです。
2011.10.09 横浜ランドマークプラザ
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- 2011/10/11(火) 22:55:12|
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