ハチャの深層

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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(ラフマニノフ 晩祷、鐘)

鐘
 ラフマニノフと言えばやはりピアノ協奏曲が有名であるので交響曲となると聴いたことがあるのは第2番くらいです。どうも1番は失敗作のようで番号が付いているのは3番まで。事前に聴いておこうと思い港区の図書館を探すも見つからず終いでした。
 コンサートの最初は「晩祷」これはロシア正教典礼音楽です。合唱曲ですが、この声楽の質が高かったのです。圧倒的です。ハーモニーに厚みが感じられました。これは個人の声質はある程度そのままにして声を洗練させているためではないかと思いました。個性を消してしまうとより洗練度は高まるのかも知れませんが、それを敢えてしていない気がしました。一人ひとりの声質という個性の重なりがハーモニーの厚みに繋がったのではないかという推測です。あとソプラノの声が倍音で出しているせいだと思うのですがとても素直に耳に入ってきたのがとても印象的でした。
 さて鐘ですが、これはエドガー・アラン・ポーの詩にラフマニノフが曲を付けた合唱交響曲だそうです。これを交響曲としてナンバリングしなかったのは、第1楽章から第4楽章まで合唱がはいっているからです。だから詩曲。これは演奏も本当によかったのですが、曲も素晴らしいものでした。どうして図書館になかったのか。それから私自身もテレビ放送、演奏会ともにこの曲が演奏されているのを見たことがありません。演る側ですが合唱が入るのがネックなのでしょうか。なんでこんなに素晴らしい曲をほおっておくのか。なんてもったいない。これは曲の善し悪しはともかく、曲調の持つ悲劇性のせいでしょうか。
 とにかく曲、そしてそれに合わせた演奏はカミナリの様にダイナミックです。地響きする唸り。それにゾクっとするミュートに余韻が漂います。ただただ唖然。そしてポーの詩の意味がわからないのが残念でした。悲劇性を感じようが、名曲は名曲。これを埋もれさせて良いはずはないと思います。

ウラル・フィルハーモニー管弦楽団 合唱:カペラ・サンクトペテルブルク
2012.05.05 東京国際フォーラム ホールA

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  1. 2012/05/05(土) 23:28:21|
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