ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

船田玉樹展

船田玉樹

 練馬区の中村橋駅のほど近くにあるこの美術館は時折良い展覧会を開きます。今回の船田玉樹も良かったです。日本画ですがなかなか大胆な絵、エキセントリックなものもありました。少なくとも私はかなり受けました。

まず、展覧会案内にも用いられている
「No.31 花の夕」
 これは桃でしょうか。木、枝は普通に描かれているのに、花だけ平面的です。これが大胆。しかも色は均一。そして、真ん中はやや密ですがそれ以外は均一に散らせています。うむ、この感覚がなんとも凄いです。

「No.34 紅葉」
 一般に紅葉とは黄色、赤、緑が混在して遠くから紅葉している様が見えるものです。でもこの絵は均一に赤です。それも葉っぱがなく赤い靄。

「No.41 紅葉」
 描かれている木に付いている葉は紅葉しています。でも上側は枝に付いているのですが、下側に描かれているのは枝にはたぶん付いていなく、水面に浮かんでいると思われます。でも付いているものと浮かんでいるものの見分けがつかない。いえ、つかないように描いているのです。

「No.56 大王松」
 長い松の葉が垂れています。その数がおびただしいので滝の様。そもそも、松と言うよりソテツのよう。画面が緑に覆われ圧倒される。

「No.57 暁のレモン園」
 光が乏しい時間帯だからレモンが数えるほどで、しかもその姿がぼんやり浮かんでいる程度。それは蛍のよう。


「No.78 竹林」
 私は竹林が好きで、竹林の醍醐味は上部に出来る背景の空との境界だと思います。この絵は竹林の本体はほぼ黒一色で竹と捉えることが出来ないほど。そして、上部にはそれとわかる部分を設けています。それはくっきりとはっきりと。


「No.68 松」
 右側から幹が左へと伸び右側で松の葉が拡がる構成。右側の幹は淡く描かれています。しかし、左の葉は濃く描かれています。そして、大胆にも葉は放射線状に幾何学的に描かれています。ただ、幾何学葉の背景には曲線を強調した枝。この左右のコントラストの妙が素晴らしい。


「No.69 臥龍梅」
 この梅は滝の近くの水につかっているかのように描かれています。背景には飛沫のような感じが。そして、白い花もその飛沫の一つの様に。凄い絵です。

船田は対象を描くのではなく、対象を何かに見立てて描いているようです。いやあとにかく凄いです。

~2012.09.09 練馬美術館


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  1. 2012/08/04(土) 18:21:42|
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