東京ジャズ。15年行っているとのことですが、初めて行ったのは去年。それはジャズというのは大きなホールで聴くものではないと思っていたからです。去年の目的は上原ひろみ。彼女のサウンドのスケールからすればホールAでも大丈夫だろうと思ったからです。今回はタワー・オブ・パワー目当てです。これはファンクでジャズではありません。まあ、東京ジャズもジャズだけでは人が集まらないということでしょうか。それともネタ切れでしょうか。いずれにせよ観たかったグループですので願ったりかなったりです。最近は足が遠のきましたが以前新宿のブルースバーで良くタワー・オブ・パワーを聴いたものです。このような音楽は東海岸と思いきや、タワー・オブ・パワーは西海岸のオークランドが地元で白黒混成。だから、もろブラックというサウンドではありません。だから、目新しがられたのでしょう。
事前にライブアルバムを2つ予習したのですが、そのままでした。かっこいいの一言。ブラスセクションもぴたりと決まっています。ただ、アース・ウィンド・アンド・ファイアーみたいに寸分の狂いも無くというほどではありません。少しリラックスした感じです。みんなおじいちゃん一歩手前なんだけどまだ現役というのが嬉しい限りです。
70年代まで音楽はミュージシャンが好きなことを演ってそれが聴衆に受け入れられていたのです。内なるものを音楽というメディアで表現していたから、アーティストという表現も生まれたはずなのです。それが80年代から音楽が商売の道具になって楽曲、そして、ミュージシャンさえも消耗品になってしまいました。悲しんでも仕方ありません。とりあえず音楽がアートであった頃の音楽を聴くしかないのです。久しぶりにアーティストの演奏する音楽にたっぷり浸りました。タワー・オブ・パワーありがとう。
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- 2012/09/10(月) 21:08:28|
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