ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

会田誠展 天才でごめんなさい

会田誠0
 久し振りに笑った美術展でした。笑うのと言うのはもちろんギャグとかそういうことではなく「とにかく受けた」、「やってくれるね」という賞賛の付随としてです。

 まず表現メディアがバラエティに富んでいます。絵画、彫刻(段ボールなども含める)、写真、ビデオなど。そして、そのメディアごとの表現方法も多様で驚きました。

 伝統的な日本画に対する会田流の表現としては次の2作品がやはり印象的でした。

【あぜ道】
会田誠1
 田んぼのあぜ道に立つ女子高生の髪の分け目とあぜ道が重なります。これは東山魁夷の「道」の構図を引用しています。パロディではなくユーモアを含めたと言うべきでしょうか。


【滝の絵】
 (ブログ最初の写真です。)
 小さめの滝にスクール水着を着た少女達がはしゃいでいます。日本画の題材として滝はよく用いられますが、会田の手にかかるとこんなになるものなのかという代表的な作品。本人はニューヨークで急に日本を懐かしく思って滝を考えて・・・という具合に短期間に構想されたとのことでした。


【愛ちゃん盆栽】
会田誠2
 盆栽を模した作品。枝の先には若い女性(愛ちゃん?)の顔で髪の毛は松の葉。先端が顔なので枝は首に見えます。面白いです。盆栽は普通のではなく、枝振りをかなり大胆に曲げたものです。これはアート作品だからではなく、実際の松の盆栽にも時折見られます。松以外に檜とほおずきの作品もありました。


【ポスター18連作】
 これは小学1年生から中学3年生まで会田がその当時描いた絵が展示されている風に見える作品です。実際には28歳のときに描いているのですが、その当時らしさの技術、感性を見事に出しています。絵は小1~中3と時間を経るごとに上手くなっていきます。ただ、その中にユーモアもちゃんと仕込んでいます。このような作品を彼はシミュレーションアートと呼んでいるようです。

【考えない人】この作品は撮影可能でした
会田誠3
 会田の分身であるおにぎり仮面が考えないポーズをとる作品。もちろんロダンの考える人のポーズからの発想だそうです。会田はあのポーズをうんこするときのポーズに似ていると言います。うんこするときは人間、考えない状態の至福の時なわけでそれで、しているうんこにも草や花が咲いたらどうかということらしいです。会田本人の解説を思い出して書いているのですが、その途中でさえ思わず笑ってしまいます。そう言えばおにぎりの仮面をかぶった会田のビデオもありました。

 森美術館は現代アート主体なので鑑賞者はいつもまばらなのですが、この日は多かったです。帰りにチケット売り場を見ると長蛇の列!きっとテレビか何かで紹介されたのでしょう。子供連れも割といましたから。

 普段美術館に足を運ばない人もお薦めです。会田本人は分かり易いことしか表現しないことがとりえと言います。でもその分かりやすさのなかにあるひねりのセンス、それが天才的と言えます。

~3/31 森美術館


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  1. 2013/02/03(日) 10:14:46|
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